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小学生の英語多読📖紙の絵本から始めよう!vol.11

【連載⑪】多読で育てた英語を、読む力・書く力へ|習慣を続けるための3つのポイント

これまで、「紙の絵本から始めよう!」をテーマに、英語多読の絵本の選び方・入手方法・音声ツール・お勧めの1冊などを幅広くお届けしてきました。 

最終回となる今回は、「多読で育てた英語を次のステージへ」というテーマでまとめます。読む力をどう書く力につなげるか、そして習慣を無理なく続けるための考え方を、これまでの連載の内容とあわせてご紹介します。 

 

多読は「読んで終わり」? 

多読を始めると、子どもたちは少しずつ「英語を英語のまま読む感覚」を育てていきます。知らない単語が出てきても止まらず、絵や文脈から意味を推測しながら読み進める——この繰り返しが、語彙・文の構造・英語のリズムへの慣れを少しずつ蓄積させていきます。 

 

連載①でお伝えした多読の3原則——「辞書は引かない」「わからなければ飛ばす」「楽しく読める本を選ぶ」——は、英語を「苦しいもの」にしないための大切な基礎です。

それは同時に、「英語を勉強として暗記する」のではなく、「使いながら感覚をつかんでいく」という方向性を示しています。 

 

ただ、多読は「読んで終わり」ではありません。英語を大量にインプットした子どもたちに、次の段階として必要になるのが「読んで感じたことを言葉にする力」です。 

ここで登場するのが、ライティングという取り組みです。 

 

アカデミック・ロードでは、ライティングを「難しい英語を書く練習」ではなく、「自分の考えを整理して、少しずつ英語にしていく練習」として位置づけています。

多読を通じて英語の語感を育ててきた子どもが、次に取り組むべき自然なステップが、これです。 

英語の本を読んだあと、「この本、どうだった?」と声をかけてみてください。

「おもしろかった」「犬がかわいかった」「最後がびっくりした」——そんな一言で十分です。それが、書く力の入り口になります。 

 

日本語の感想から始めてみる! 

ライティングというと、「英語で文章を書かなければいけない」と身構えてしまう保護者の方も多いかもしれません。でも、わたしたちが考えるライティングの始め方は、もっとシンプルです。 

 

【ステップ1:日本語で感想を言う 】

まず、読んだ本について日本語で自由に話してみましょう。「好きだった?」「どのシーンが印象に残った?」と問いかけるだけでいいです。子どもの口から出てきた言葉——それがライティングの原石です。 

たとえば連載⑤でご紹介した ORT(Oxford Reading Tree)の『The Water Fight』。

「水かけしてたら、犬にかかっちゃったのがおかしかった」という感想が出てきたとします。それはもう、立派な「書く内容」になっています。 

 

【ステップ2:「なぜ?」で考えを深める 】

感想が出てきたら、一言添えてみてください。「なんでおかしいと思った?」「誰がいちばん好きだった? どうして?」 

「なぜ?」という問いは、子どもの思考を1段階深くしてくれます。

「犬にかかったのがびっくりしたから笑えた」「Floppy がいちばん好き、だって何もしてないのにびしょびしょになってたから」——こうした考えが、英文を組み立てる素材になります。 

アカデミック・ロードのライティング指導でも、最初からいきなり英語で書くのではなく、まず日本語で考えを整理することをとても大切にしています。子どもが「なぜそう思うのか」「どんな理由があるのか」を日本語でしっかり持てていることが、英語で書くときの土台になるからです。 

 

【ステップ3:1文を英語で書いてみる】 

日本語でアイデアが整ったら、それを1文の英語にしてみましょう。 

「Floppy が好き」→ I like Floppy. 
「水かけが面白かった」→ The water fight was funny. 
「犬もびしょびしょになった」→ Floppy got wet too. 

完璧な英文でなくて構いません。知っている単語を並べるだけでも、立派な第一歩です。多読で目にしてきた文の形が、ここで少しずつ生きてきます。 

 

連載⑧でご紹介した Step into Reading のような、繰り返し表現の多い本で読んできた子どもは、「○○ got ○○.」「I like ○○ because ○○.」のような文の型が自然に身についています。

それが書くときの引き出しになるのです。 

アカデミック・ロードでは、このプロセスを AR Writing という形で体系化しています。C0〜C6のレベルがあり、C3がおおよそ英検3級相当。

レベルに応じて、「1文を書く」から「理由を加える」「例を挙げる」「まとまりのある文章にする」へと、段階的に発展させていきます。 

 

1冊を丁寧に読み続けることで積み上がるもの 

多読は「たくさん読むこと」が大切ですが、「1冊をじっくり読み続けること」にも大きな意味があります。 

 

連載⑨ご紹介した Liao(廖彩杏メソッド)の考え方が、その一つの答えを示しています。

同じ本を何度も繰り返し聞き、繰り返し読む。音とリズムが体に染み込み、意味が直感的に入ってくるようになる——それが英語力の「土台」です。 

 

たとえば、エリック・カールの『Papa, Please Get the Moon for Me』。「Papa climbed and climbed and climbed.」という繰り返しを何度も耳にした子どもは、この文のリズムを体で覚えています。

同じような表現を英語で書くとき、「climbed and climbed」という形が自然に出てくる可能性があります。 

これは語彙の「丸暗記」とは違います。英語をたくさん読み、聞くことで、表現が自然にストックされていく感覚です。 

 

「1冊を何度も読む」「同じシリーズをレベルに沿って読み続ける」——この積み重ねが、読む力だけでなく、書く力の素材になっていくのです。 

 

無理なく続けるための仕組みづくり 

習慣を続けることが、英語力の土台をつくります。でも、「毎日続ける」「レベルを上げる」「完璧に理解させる」——そういった目標を立てすぎると、かえって続かなくなります。 

アカデミック・ロードがご家庭にお伝えしているのは、次の3つのポイントです。 

 

ポイント1:10分でいい、時間を決める 】

アカデミック・ロードでは、家庭での多読は「毎日10分程度」を目安にお伝えしています。「今日は1冊読めた」「今日はRaz-Kidsで2本クイズをやった」——それで十分です。 

多読の効果は、1回の長い学習より、短くても毎日続けることで生まれます。寝る前の10分、夕食後の少しの時間

 

——どこかに小さな枠を作ることが、続ける仕組みの第一歩です。 

 

連載③でご紹介したマイヤペンは、「今日はもうスクリーンタイムはおしまい」という時間でも使えます。

デバイスの画面なしで、紙の絵本を手に持ちながら音声を楽しめる——これも、日常に英語を取り入れやすくする工夫の一つです。 

 

【ポイント2:「できた」を可視化する 】

アカデミック・ロードのホームワーク教材として活用している Raz-Kids には、読んだ本の冊数・クイズのスコア・読書時間が自動で記録される機能があります。

子どもが「今月は○冊読めた!」と自分で確認できる仕組みは、モチベーションを保つのにとても効果的です。 

ご家庭でも、シンプルな読書ノートやカレンダーへのシールはりなど、「続けた記録」が見えるようにするだけで、子どもの意欲は変わります。 

 

【ポイント3:保護者は「添削者」ではなく「聞き役」に 】

保護者がするべきことは、英語の正誤を細かく添削することではありません。

「今日の本、どんな話だった?」「好きなシーンはどこだった?」と、日本語で話しかけるだけでいいのです。 

 

子どもが自分の言葉で感想を話せたとき、それをきちんと聞いてあげること。

「そうなんだ、Floppy がびしょびしょになったんだね」と一言返すだけで、子どもは「伝わった」という感覚を持ちます。 

その「伝わった」という体験が、次に英語で書いてみようという動機につながります。

 

完璧さより、続ける環境を整えること。

 

それが、家庭での英語学習で保護者が担う最も大切な役割です。 

 

アカデミック・ロードの教室と家庭学習のつながり 

アカデミック・ロードの指導は、教室での授業と家庭での取り組みが連動する形になっています。 

教室では、多読・ライティング・英語を使う経験を積み重ねます。家庭では、Raz-Kidsの多読ホームワークを続けながら、読んだ本について話したり、1文を書いてみたりする時間を設けてみてください。 

この連載でご紹介してきた紙の絵本——ORTLadybird Read it YourselfNational Geographic Kids ReadersStep into ReadingLiao の名作絵本——は、どれも家庭で取り入れられるものです。教室での学びを家庭でも続けるための入り口として、ぜひ、まずは1冊を試してみてください。 

「どの本から始めればいいかわからない」「子どものレベルに合った本を選んでほしい」という方は、ぜひアカデミック・ロードの体験授業にいらしてください。お子さんの興味・英語経験・性格に合わせて、最初の1冊から一緒に考えます。 

 

まとめ 

この連載では、紙の英語絵本で多読を始めることの意味から、絵本の選び方・入手方法・音声ツール・フォニックス・シリーズ別の特徴まで、全11回にわたってお届けしてきました。 

最終回でお伝えしたかったことは、シンプルです。 

多読で英語に触れる量を増やすことが、語彙・文の感覚・英語のリズムの土台をつくります。

そしてその土台の上に、「読んで感じたことを日本語で話す」「なぜ?と考える」「1文を英語で書いてみる」という小さなステップを重ねることで、書く力へとつながっていきます。 

 

完璧を目指す必要はありません。毎日10分、1冊の絵本、日本語で感想を言う——それを「続ける」ことが、何より大切です。 

 

この連載が、お子さんと英語の本を手に取るきっかけになれば、とても嬉しいです。 

体験授業・お問い合わせ 

「どの本から始めればいいかわからない」「子どものレベルに合った本を相談したい」——そんなお悩みは、アカデミック・ロードにお気軽にご相談ください。 

多読の最初の1冊選びから、お子さんの興味・英語力に合わせた学習プランまで丁寧にご提案します。 

 

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