★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑤(留学先編)

AR日誌 2020.03.05 (Thu)

皆さんこんにちは、ゆりです！

（こちらはペトロザボーツクの国鉄の駅前の写真です！）

今回からは、ロシア・ペトロザボーツクでの留学生活についてレポートしていきたいと思います。

そして私が皆さんにお詫びしなければならないのは、ペトロザボーツクについて何の説明もしていなかったということです。本当にすみません、、、

ペトロザボーツクはロシア連邦の北西にある、カレリア共和国の首都です。オネガ湖のほとりに位置しています。知っている方もいるかもしれませんが、カレリア共和国にある観光地で有名なのはキジ島という島で、ユネスコにも指定されているロシア最古の木造教会があります。（ペトロザボーツクは外から来る方にとってはキジ島へ行くための通過点にすぎず、あまり観光目的で来る町ではないかもしれません。）

そして私はペトロザボーツク国立大学に留学中です。日本人学生はわたしが知っている限りでは4人。私と、同じ上智から来ている子が二人、そして来てから出会った男の子がいます。彼はロシア語を日本で三ヶ月学んだだけで来たそうで、ロシア語はほとんど一からのスタートだと言っていました。海外の大学院進学を目指しているそうです。4人ともほとんど同じ時期に来たので、助け合っていますが、私は日本人でかたまっては全く意味が無いと思っているので、適度な距離を保つようにしています。私はイタリア人の留学生の子と仲良くなって、彼女と一緒にいることが多いです。お互いにまだロシア語はそんなに出来ないので、英語でしゃべっています。

そして授業ですが、、、なんとなんと、ロシア人ネイティブと同じ授業を履修しております！かなりハードです。もちろん外国人向けのロシア語の授業もあるのですが、それはまだ始まっていません。今履修しているのは、ロシア語の綴りと句読点についての授業、ロシア語の形態学についての授業、ロシアの子供向け雑誌の歴史についての授業の三つです。形態論は週に複数コマ授業があるので、復習が大変です。他の授業もまだ何を言っているのか分からないことが多いので、友達や先生の力を借りながら頑張っています。授業の合間に、先生が言っていたことについてイタリア人の子と英語で確認しあうのですが、先生に「ロシア語でやりなさい」と言われました。私にとってロシア語はもちろん、英語も勉強の一環なので、英語を話すのも良い訓練なのですが、普通のロシア人の英語力は一般的な日本人の英語力とほぼ同じかそれ以下なので、私のようなカタコト英語もペラペラに見えてしまうようです。ちなみにイタリア人の子の英語は完璧です。西ヨーロッパの方は英語で問題なく意思疎通できる人が多いですよね。本当に助かります。ロシアに留学している間に、英語力も上がりそうで、一石二鳥です。

（こちらは学校の授業で使っている教科書。）

2月8日は祝日で、オネガ湖で花火の打ち上げがあったので、友人達と見に行きました。ロシアは祝日になると、季節関係なく花火しがちです。ロシア人にとっての祝日は日本人のようにただ休みだ！というだけでなく、ちゃんと祝うものなんですね。詳しいことは分かりませんがこの日はロシアの中でも特に北の地域全体の祭日だったようです。札幌雪まつりのような感じで、氷のオブジェが並んでいました。

花火自体も、日本の花火大会ほどではありませんが、なかなか立派でした！その後ジョージア料理のレストランで夕飯を食べました。日本人、ロシア人、イタリア人と、なかなか国際的なメンツでしたが、会話は英語でなされます。二時間ほどいろんな話をしましたが、そこで私ははじめて「引きこもり」という日本語がロシア語化されていることをしりました。ロシア語のウィキペディアで調べると出てきます。興味深いですね。

（ちょっと立派さが伝わらない画像になってしまいましたが、花火はこんな感じ。）

私がペトロザボーツクに着いたのが2月1日なんですが、2月21日に寮の中で部屋を引っ越しました。というのも、その間は日本人3人で同部屋だったのですが、私は留学する前から語学力アップのためにロシア人と同じ部屋になりたいとメールで伝えていたので、抗議をさせていただきまして、変えてもらいました。ようやく自分の思い描いていた環境を整えることができてほっとしております。何でも言ってみることは肝心です。

（こちらが今のお部屋。左が私のベッドです。私にはベッドメイキングをするという習慣は無かったわけですが、イタリア人の子も同室のロシア人の子もやっているので、私も自然とやるようになりました。）

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