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【完全ガイド】小学生の英語ライティング vol.7

7回 英語を書く力は将来どのくらい役に立つ? 

栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミック・ロード」がお届けする、小学生のための英語ライティング完全ガイド。 

 

英語というと、「聞く・話す」が中心と思われがちな小学生の学習。けれども今、英語教育は大きく変わり、「読む・書く」力の重要性が急速に高まっています。 
とくに「書く力(ライティング)」は、単なるアウトプットではなく、英語力全体を引き上げる“核”となる力です。 この連載では、小学生のうちから英語ライティングに取り組む意味と、その具体的な方法を、わかりやすく解説していきます。 
「まだ早いのでは?」と思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたい内容です。 

—— 書くことを通して、英語が“自分の言葉”になっていく。そんな成長のきっかけを、お伝えしていきます。 

 

中学英語で求められる力 

「小学生のうちから英語ライティングをやる意味はありますか?」と聞かれたとき、私たちはまず“今だけを見ないこと”が大切だとお伝えしています。 小学生の段階では、リスニングやスピーキングが重視されがちですが、中学に入ると英語学習において求められる力は大きく変わります。 中学英語では、単語や文法を覚えるだけでなく、それらを使って自分のことを表現する場面が増えていきます。教科書でも、ただ英文を読むだけでなく、自分の考えを述べる活動や、質問に答える活動が入ってきます。英語は「分かる」だけでは足りず、「使える」ことが必要になるのです。 

 

このときにポイントとなるのが、書くことへの抵抗感です。

小学生のうちから、一文でも「自分のことを英語で書いたことがある」子は、中学での表現活動にも入りやすくなります。 逆に、英語を読む・聞く経験はあっても、まったく書いたことがない子は、「何を書けばいいのか分からない」「間違いそうで怖い」と感じやすくなります。 

 

この差が出るのは、単に英語の知識量だけが理由ではありません。 

・何を書くかを考えられるか。 
・理由を添えられるか。 
・短くても、自分のこととして言えるか。 

ここに差が出ます。 

 

私たちは、ライティングは英語4技能の中の一つというより、むしろそれらをつないでいく学習だと考えています。だからこそ、小学生のうちから「考えて書く」経験がある子は、中学に入ってからも英語を“使うもの”として受け取りやすくなります。 

 

高校英語・大学入試の変化 

さらに先を見ると、高校英語や大学入試では、ライティングの価値はますます大きくなります。

以前の英語学習は、文法問題を正確に解くことが中心でした。しかし今は、長文を読み、内容を把握し、要点をつかみ、自分の意見を持つことがより重要になっています。 

 

アカデミック・ロードでも2000年代後半には大学受験で長文読解の比重が高まり、「文法はできるのに長文になると読めない」という生徒が増えました。 さらに2010年代には入試の多様化によって、英検などの資格試験やライティング力の重要性が増していきました。読むだけではなく、書けることが必要になってきたのです。 こうした背景から、現在のアカデミック・ロードでは多読とライティングを指導の中心に据えています。 

 

高校英語になると、英文を読む量も難しさも一気に増えます。そして大学入試では、ただ内容を理解するだけではなく、「自分の考えをどう論理的に述べるか」が問われる場面が増えています。 英検でも上の級になるほど、ライティングで求められるのは定型表現の暗記ではなく、筋道立てて考え、理由を添えて説明する力です。 

 

ここで強い子は、単に英単語を多く知っている子とは限りません。 

・何を伝えたいのかをはっきりさせること。 
・なぜそう思うのかを考えること。 
・それを筋道立てて表現すること。 

こうした力が必要になっていきます。 

 

そして、当然それはある日突然身につく力ではありません。 

限られた時間の中で長文を読み解く読解力、ライティングに対応できる思考力。 

これらは時間をかけてもっと前から育てておくべき力なのです。 

 

英語を書く力が必要な時代 

そもそも、なぜ今、これほどまでに英語を書く力が重視されるのでしょうか。 それは、英語が“知識として持っているだけ”では足りない時代になっているからです。 

学校でも資格試験でも、そして将来の仕事や学びの場でも、英語は「自分の考えを伝える道具」として使われる場面が増えています。 メールを書く、意見を書く、理由を示す、考えをまとめる。そうした力は、ただ単語や文法を知っているだけでは身につきません。実際に使ってみる経験が必要です。 英語でも日本語でも、自分の考えを持ち、それを相手に分かるように伝える力が、ますます大切になっています。 

 

これはテストのためだけではありません。 
・意見を述べる。 
・説明する。 
・理由を示す。 
・相手に合わせて言い方を選ぶ。 

こうした力は、学校の学び全体にもつながっています。 

 

私たちアカデミック・ロードがライティングを重視しているのも、単に英作文の点数のためではありません。 書く力を育てる中で、子どもたちは「考えること」「整理すること」「伝えること」を少しずつ身につけていきます。 これは将来、英語学習の枠を超えて大きな力になると私たちは考えています。 

 

小学生のうちに育てたい理由 

なぜ中学や高校に入ってからではなく、小学生のうちから「書く力」育てるのが良いのでしょうか。 

その理由は、小学生はまさに「考える力」が伸びる時期だからです。 小学生は、「なぜ?」「どうして?」という疑問を自然に持てる時期です。 この時期に、ただ正解を覚えるだけでなく、自分なりの理由を持ち、順序立てて話す経験をしておくと、表現の土台が育ちます。 

 

逆に、この時期にずっと“答えを当てる学習”だけを続けていると、自分の意見や理由をことばにすることに慣れないまま大きくなってしまうことがあります。 そして、ライティングは早く始めるほど、特別なものではなくなります。 小学生のうちに一文でも書いたことがある子は、「英語を書くこと」への抵抗が少なくなります。書くことが当たり前の経験になっていくのです。 

 

これは将来、中学・高校で英語の表現量が増えたときにも、大きな差になります。 ただし、早く始めるといっても、早くから難しい英語を書くという意味ではありません。 ここを間違えると、書くことが負担になり、かえって苦手意識を生むことがあります。

 

大切なのは、まずは日本語で考えること。そして、親が「なんでそう思うの?」と問い返し、子どもの考えを少し深めること。 そのうえで、サポートがある教室で、英語で「書く力」を少しずつ身につけていくことが必要です。 

 

まとめ 

英語を書く力は、小学生のうちにはまだ先のことのように見えるかもしれません。けれども実際には、中学英語、高校英語、大学入試、英検、そしてその先の学びや仕事まで、長くつながっていく大切な力です。 ただし、その力は英語だけでできるものではありません。まずは日本語で、自分の考えや理由をしっかり言葉にできることが土台になります。家庭で「なんでそう思うの?」と問いかけることは、その最初の一歩です。 そして、小学生のうちから一文でも書く経験を重ねておくことで、英語を書くことが特別なものではなくなっていきます。

 

早く始めることの良い点は、難しいことを先取りすることではなく、考えて表現する習慣を自然に育てられることにあります。 将来を見すえたとき、小学生のライティングは決して早すぎる学習ではありません。むしろ、その後の英語人生を大きく変える“土台づくり”なのです。 

 

次回予告 

次回は、この連載のまとめとして、「英語ライティングを続けるためのコツ」をお届けします。 書くハードルをどう下げるか、どんな環境が続けやすいのか、小学生のうちに目指したいゴールはどこなのかーー。 

どうぞお楽しみに! 

 

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