【完全ガイド】小学生の英語ライティング vol.4
第4回 英語多読×ライティングは最強の組み合わせ!

栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミック・ロード」がお届けする、小学生のための英語ライティング完全ガイド
英語というと、「聞く・話す」が中心と思われがちな小学生の学習。けれども今、英語教育は大きく変わり、「読む・書く」力の重要性が急速に高まっています。
とくに「書く力(ライティング)」は、単なるアウトプットではなく、英語力全体を引き上げる“核”となる力です。
この連載では、小学生のうちから英語ライティングに取り組む意味と、その具体的な方法を、わかりやすく解説していきます。
「まだ早いのでは?」と思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたい内容です。
—— 書くことを通して、英語が“自分の言葉”になっていく。そんな成長のきっかけを、お伝えしていきます。
英語多読とライティングの関係

小学生の英語学習というと、「聞くこと」や「話すこと」が中心と思われることが多いかもしれません。
けれどもアカデミック・ロードでは、小学生のうちから英語多読とライティングに取り組み、「読むこと」と「書くこと」の力を育てることが、その後の英語学習を支える大切な土台になると考えています。
英語多読とは、やさしい英語の本をたくさん読む学習法です。
辞書を引きすぎず、内容を楽しみながら読み進めることで、英語の語順や表現、文のリズムに自然に触れていきます。
単語を一つひとつ覚えこむ前に、「英語はこういう形で伝わる」という感覚が育っていくのが、多読の大きな強みです。
その詳細については以前のブログ連載で紹介していますので、ぜひご一読ください。
📖過去記事はこちら👉連載 小学生に多読は早すぎる?いま始めるべき理由と条件!
そして、この「たくさん読んでためた英語」が、ライティングの土台になります。
そもそも、誰だってまったく知らない英語を、突然書くことはできません。
けれども、読んだことのある表現、何度も見たことのある文なら、こどもでも少しずつ自分でも使えるようになります。
つまり、ライティングは「いままで出会った英語を、自分で使ってみる学習」なのです。
たとえば、多読で I like ~.、I have ~.、I can ~. といった基本文に何度も触れている子は、書くときにもその型を思い出しやすくなります。
文法用語を知らなくても、「こういう言い方を見たことがある」という感覚があるだけで、英語を書くハードルは大きく下がります。
読んだ英語を書くとどうなるか

では、読んだ英語を実際に書くようになると、子どもの中でどんな変化が起こるのでしょうか。
ここには、ライティングが英語力を大きく伸ばす重要なポイントがあります。
まず一つ目は、「見たことがある英語」が「使える英語」に変わることです。
読むだけの段階では、意味が分かっても、自分で使えるとは限りません。
けれども、書いてみることで、その表現は初めて自分のものになっていきます。
たとえば、本の中で “I like apples.” を何度も見ていた子が、自分の好きな食べ物に置き換えて “I like grapes.” と書いてみる。
この一歩はとても大きいものです。ただ見ていた英語が、自分の生活や好みと結びついた瞬間だからです。
二つ目は、英語の仕組みへの理解が深まることです。
読むときには何となく分かっていたことも、いざ書くとなると、「この順番で合っているかな」「ここは単数かな複数かな」と自然に意識が向きます。
つまり、書くことによって、読むだけでは通り過ぎていた英語の形に目が向くようになるのです。
三つ目は、内容のある表現に近づきやすくなることです。
ここで大切なのは、「何を伝えたいか」がはっきりしていることです。
たとえば、「好きな動物は犬です」で終わるのではなく、「どうして犬が好きなのか」まで考えられている子は、書くときにも中身のある文にしやすくなります。
この「理由を考える力」は、多読だけで自然に育つわけではありません。日頃の対話が大きな役割を持ちます。
「なんでそう思うの?」
「どこが好きなの?」
「どんなところがいいの?」
と深掘りされることで、子どもは自分の考えを自ら問い直し始めます。その習慣がある子は、読んだ英語を使うときにも、内容が浅くなりにくいのです。
英語力が伸びる学習サイクル

英語力を効率よく伸ばすには、単語、文法、読む、聞く、書く、をバラバラにしないことが大切です。
その理想的な形が、「読む→考える→書く→また読む」という学習サイクルです。
まず、多読によって英語のインプットを増やします。
ここで、語彙、表現、文のリズムを自然にためていきます。次に、その中で出会った英語をもとに、自分はどう思うのかを考えます。
この段階では、必ずしも英語で考える必要はありません。
むしろ最初は日本語でしっかり考えられることのほうが大切です。
そのうえで、教室で知っている英語を使いながら、少しずつ形にしていきます。
すると、読んだだけでは曖昧だった英語が、少しずつ定着していきます。
そして、その状態でもう一度読むと、以前よりも文の流れが見えやすくなり、理解が深まります。
この循環ができると、英語学習は単なる暗記ではなくなります。読んだことが書ける。書いたことでまた読めるようになる。その実感が、子どもの英語力を一気に押し上げます。
アカデミック・ロードでも、多読に取り組んでいる子がライティングを始めると、長文への抵抗が減ったり、英検のライティングで書けることが増えたりする場面を数多く見てきました。
それは、多読とライティングが互いを助け合う関係だからです。
小学生におすすめの学習方法

では、実際に小学生が英語多読とライティングを組み合わせて学ぶには、どのようなやり方がよいのでしょうか。
アカデミック・ロードでは次のような流れで取り組んでいます。
①子どものレベルに合ったやさしい英語の本を読むこと。
絵本でも、音声付きのリーダーでもかまいません。
大切なのは、知らない単語ばかりで止まってしまう本ではなく、内容をある程度楽しめる本を選ぶことです。
②その本に出てきたことについて、日本語で少し話してみる。
「何が出てきた?」「何がいちばんおもしろかった?」「どうしてそう思ったの?」と聞いてみるだけで十分です。
このやり取りが、子どもの考えを深める大切な時間になります。
③そのあとで、知っている英語を使って短い一文を書いてみる。
たとえば、動物の本を読んだら “I like lions.”、食べ物の本を読んだら “I like apples.” というように、本で出会った英語を少し使いながら、自分のことに置き換えて書いていけるようにします。
ここで大切なのは、最初から感想文のような長い英文を求めないことです。
小学生の英語ライティングは、一文でも十分です。
まとめ
英語多読とライティングは、小学生の英語力を伸ばすうえでとても相性のよい学習です。
多読で英語をたくさんインプットするからこそ、ライティングで使える英語が増えていきます。
そして、書くことで理解が深まり、また読む力も伸びていきます。
読む・考える・書く、そしてまた読む。この学習サイクルこそが、小学生の英語学習の土台を作ってくれます。

次回予告
次回は「ライティングができる子は英検にも強い!?」をテーマにお届けします。
英検において、ライティングの重要性は年々高まっています。
小学生のうちからライティングに取り組むことは、英検の受験時にどう役立つのかーー。
どうぞお楽しみに!

