★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑫(まとめ編)
みなさん、Привет!
ゆりです。
今回は連載最終回となります!
私も上智大学でオンラインの2学期が始まり、忙しくなりました。
オンライン授業だと、課題がふえるので大変です。
ARに通う生徒の皆さんも、3年生はいよいよ受験シーズンが本格的に始まりますね。もう進路が決まった方もいるかもしれません。2年生も、「受験まであと1年だぞ!」なんて、先生に発破をかけられる時期に入る頃でしょうか。
これまで1年間、上智のロシア語学科の話や、ロシアでの留学生活についてお話ししてきましたが、今回のテーマはこちら!
「なぜ大学に行くのか?」です。
皆さんは、大学に行きたいと思っていますか?
何故大学に行きたいのでしょうか?
大学生になるとは、どういう意味でしょうか?
大学生になって、皆さんはどんな日々を送りたいのでしょうか?
親に言われたから?友達が大学に行くから?まだ働きたくないから?良い企業に就職したいから?大学で学びたいことがあるから?憧れの大学があるから?
いろいろな理由があると思います。何も考えずにとりあえず大学生になってみる、という人もいますね。
どれが正解というのはありませんし、「ちゃんとした」理由である必要もありません。そもそも、「ちゃんとした」って何ですか?
私も、なんとなく大学生になりました。大学に行くのは当たり前だと思ったし、周りの友達もみんな大学受験を目指して勉強していたので。他の選択肢は考えませんでした。しかも、特に行きたい大学もなし、やりたい学問もなしだったので、受験勉強のモチベーションもなかなか上がらない。このことについては連載の初期の頃に詳しくお話しましたね。
そうして大学生になって、ロシア語のテスト勉強に追われて、「テスト勉強ばっかりして、高校生のときとあまり変わらないじゃないか。」なんて思っていました。しかし、大学2年生で履修した授業で、とある教授が、
「君たちは、自分がエリートだという自覚をもたなければならない。高等教育機関(=大学)で学ぶことの意味を、考えなければならない。」
とおっしゃいました。
私は今まで、東京大学や京都大学にいく人がエリートだと思っていました。自分はエリートではない、と。しかしその教授は、大学生である以上、君たちはエリートだ。大学で学んだ者として、社会でどう貢献していくかを考えなければならないと、そうおっしゃったのです。
恥ずかしながら、私は自分が社会に貢献するということを考えたことが、ほとんどありませんでした。誰かの役に立ちたいという気持ちを、持ったことがなかったのです。
それからようやく、私は「大学生であるとはどういうことか」を考えるようになりました。
皆さんはどう思いますか?
社会に貢献するとは、どういうことでしょうか?
エリートって、なんでしょうか?
社会はとまってくれません。社会は常に凄まじいスピードで動いています。私達が大学を卒業して、社会に出て行くときも、新人だからと言って社会がゆっくり回ってくれるなんてことはありません。だから、私達も常に社会の動きに注視していないといけないということを、私はようやく自覚しました(遅いけど)。
世の中で今何が起こっているのかを把握出来ない人は、社会に貢献するどころか、社会に必要としてもらえないのです。
社会を知ろうという努力をしてはじめて、私は誰かの役に立ちたいと思うようになりました。
ひとまず今学期の目標は、「相手を素直に認められる人になる」です。
社会で生きていく中で、一番大切なのは思いやりだと思うので。
ARに通う生徒の皆さんの多くは、これから大学生になるでしょう。
大学生であるとはどういうことか、そして社会に貢献するとはどういうことかを、大学生活を通して考え続けて欲しいと思います。
その前に、本を沢山読んで下さい!
私が高校生のうちにしておけば良かったなあと思うことランキング1位です。笑
皆さんの大学生活が、楽しくて充実したものになることを願っています!
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑩(チャイコフスキーとモスクワ博物館編)
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