★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑧(モスクワ編)
皆さんこんにちは!Привет! ゆりです。
今回は前回お話しした通り、モスクワ編です!今回はモスクワでの授業と寮についてお話しします。連載の初回で、何の脈絡もなくモスクワでとった写真を載せてしまいましたが、肝心の内容はまだお話ししていませんでした。ロシア語学科だからと言って全員がロシアに行ったことがあるとか、行かなければならないというわけではございませんので、誤解の無いようにお願いします。
私は 2019 年の夏、モスクワにあるプーシキン大学(正式にはプーシキン記念ロシア語大学)に 1 ヶ月留学をしていました。毎年ロシア政府が国費で実施しているプログラムなので、費用がとても安くすみます。このプログラムの授業は平日に午前 2 コマ、午後 1 コマです。授業内容は、発音や、上智で習った文法を復習する内容になります。復習といっても、まだ身についていない文法や単語を改めて見直すことができ、ロシア語を現地で実践できるので、とてもプラスになったと思います。授業は午後 3 時半には終了し、その後の時間と土日は自由時間となっています。短期留学中は、大学の寮に入ることになります。
が、1 つ問題が、、、
プーシキン大学の寮は、ロシアの大学寮の中でも、人間の大敵「G」の数が半端ないことで有名だったのです!ええ、あの G です。私が割り当てられた部屋にはほぼ毎日数回 G が現れました。唯一の救いはロシアの G は日本のものほど大きくないということです。北海道にはいないことで有名なのに、何故ロシアにいるの?と思うかもしれません。私もそう思っていました。ペトロザボーツクに行ってみて分かったのですが、ロシアは夏以外(地域によるが 9・10 月~4・5 月と思われる)、寮では 24 時間セントラルヒーティングで暖房がガンガンについています。外がマイナス 15 度だろうが関係なく、部屋の中は半袖で歩き回れる温度に設定してあるのです。
日本の冬は室内も寒くなりますし、電気代を節約するために 24 時間暖房をつけっぱなしにすることはまずありませんよね。以前もお話ししたと思いますが、ペトロザボーツクで 5 ヶ月分の寮費を一括で払ったところなんと驚き
の 3000 円!安すぎる!詳しい仕組みは知りませんが、もしかしたら暖房費は国が払っているのかもしれません。このようにロシアでは室内は常に暖かいので、G も生きやすいのです。幸いペトロザボーツクの寮では一回も Gを見なかったので、幸いでした。1 年過ごすつもりで行っていたわけなので、プーシキン大学のときのように 1ヶ月我慢すれば良いというわけにはいきませんので。
いかがですか?もちろん行く前から、先輩の話でプーシキン大学には G が大変多いという話は知っていましたが、これほど安くロシアで短期留学できる機会はないと思ったので参加しました。私はロシアが好きですし既に三回もロシアに行っているので、どんなに汚くてもそれほど驚きませんが、ロシアで生活しようとするのならば潔癖の方はまず無理だと思います。ショッピングモールやレジャー施設はきれいな建物が多いけど、住居はソ連時代からずっと使っているような古いアパートが多く、日本であれば取り壊しになっていそうな建物が標準装備です。外壁がボロボロで、本当にメンテナンスしてるの?という高層マンションが無数に建っているのがモスクワです。ちなみにうちの母は、ロシアには絶対行かない!と申しております。笑
今回は真面目な内容になりましたが、来月はモスクワの観光名所をレポートしたいと思います。次回もお楽しみに!
↑プーシキン大学の寮の部屋からの眺め。14 階だったので、見晴らしは半端ない!
↑キッチンからの眺め。外壁がかなりやられてますね。
↑ロシアのコンロはこんな感じ。ペトロザボーツクの寮のコンロも全く同じものでした。
↑キッチンの水回りはこんな感じ。画質が粗くてわかりにくいと思いますが。水道の上の壁に、食べ残しは流さないで、と注意書きがあります。プーシキン大学には世界各地から留学生が来るので、様々な言語で書かれています。
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★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑩(チャイコフスキーとモスクワ博物館編)
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