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★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑥(イベント編)

 

皆さんこんにちは!ゆりです。

コロナウイルスの影響で、普段通りの日常が送れない日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。手洗いうがい・アルコール消毒をしっかりして感染を予防しましょう。

2月23日は、ロシアでは「祖国防衛戦争の日」という祝日で、男性のための日とされています。私はその日、街の劇場でロシア人の友人とバレエを観に行きました。ロシアの大作曲家・チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を観劇したのですが、、、なんとびっくり、ダンサーの半分は日本人の方でした!ペトロザボーツクのバレエ団に日本人がいるという話は聞いていましたが、まさかこんなに沢山いるとは思いませんでした。しかしバレエ自体は素晴らしいもので、私は日本でもくるみ割り人形を何度か観たことがありましたが、演出も今まで観たものと違ったので、新鮮でした。くるみ割り人形には「お菓子の国」のシーンがあり、様々なお菓子の妖精が世界中の国々をイメージした踊りを披露することで有名なのですが、ロシアをイメージした踊りも、日本人のダンサーが一人で踊っていて、なんでロシア人が踊らないのかが疑問でした。日本で観るバレエと決定的に違う点は、劇場の美しさだと思います。今回のバレエのチケットは、350ルーブル=約700円で、日本ではあり得ないくらいチケットが安いのですが、劇場の装飾は本当にきらびやかで、古風で、日本の近代的な劇場とは違った雰囲気がありました。

↓劇場の入り口。

↓内部の様子。

↓終演後の舞台挨拶の様子。

とても素敵な思い出になりました。

2月26日、この日は私にとって特別な日となりました。現地で所属していたフォークソングサークルのコンサートがあったのです。小さなイベントの一部ではありましたが、思い出に残りました。このサークルは、カレリア地方や北欧に伝わる民族音楽・民族舞踊のサークルです。音楽を担当するメンバーと、踊りを担当するメンバーがいます。掛け持ちするメンバーもいます。私はバイオリンを担当していました。バイオリンとコントラバスとアコーディオン以外は、全て民族楽器です。コンサートの時には、カレリア地方の民族衣装を着ます。それがこちらです 。

↓コンサートの様子。(今回のコンサートの写真がなかったので、他のコンサートの写真ですが、様子が伝わればと思います。)

 

こういうサークルに入っていないと、民族衣装や民族音楽について学ぶ機会もなかなかないので、本当に良い経験になりました。まだあまりロシア語が話せず、打ち解けるのに時間がかかりそうですが、何人かサークルの友達もできました。

 

3月1日は、ロシア全土で春の到来を祝う「マースレニッツア」というお祭りの日です。ロシアの伝統のクレープであるブリヌイを食べるのが習慣。私も友人達とイベントに出かけたのですが、、、ロシアの中でも北の果てにあるペトロザボーツクは、雪が降っており、とてつもなく寒かった!外でのイベントだったのですが、寒さに耐えられず、途中で帰りました、、、。

↓こんな風に舞台で踊ったり歌ったり。

↓ブリヌイとホットチョコレート。

春を祝うイベントではありましたが、ペトロザボーツクに春が来るのはまだまだ先となりそうです。

3月4日に、音楽サークルとは別の、会話クラブというサークルのイベントに日本人の友達と2人で参加しました。会話クラブは、旧ソ連諸国からはもちろん、インドや中東、アフリカ、中国、西ヨーロッパなどからの留学生が集まるサークルです。今回のイベントでは、広い会場に様々な国のブースがつくられ、学生達が自分の国の文化を紹介しました。私は上智大学で茶道部に所属している経験を生かし、抹茶や干菓子を紹介しました。思いのほか干菓子が好評で、驚きました。また、折り紙を使って鶴の折り方を教えました。私の日本人の友達がとても丁寧に折り方を教えていたのですが、ブースに来てくれた学生の中には、やはり難しくて途中で諦めてしまう人もいましたが、本当に沢山の方が日本の文化に興味を持ってくれて、嬉しかったです。

↓お点前の様子。

↓干菓子と折り紙。

↓イベント用につくったスライドの一部。

 

せっかく持って行った茶道具なので、使う機会があったらいいなあと思っていましたが、チャンスがあって本当によかったです。

 

ここまでの1ヶ月と少しの間、本当に充実した留学生活を送ることが出来ていたのですが、コロナウイルスの影響で、交換留学が中止となり、日本に帰国しました。アメリカやフランスから来ていた友人も帰国しました。ペトロザボーツク大学も、3月半ばから1ヶ月、休みに入っていますが、宿題が出たり、オンラインで授業をしたりしているようです。私も一部の授業のみ、日本でもオンラインで授業をしてもらっています。ペトロザボーツクにはまだコロナ患者はいないのですが、こうした状況なので、仕方ありません。現在ロシアでは、厳戒態勢が敷かれており、国境は全て封鎖され、チャーター便ですら運休になり、モスクワでは生活必需品や薬を買いに行くことと、ペットの散歩に行く以外の用事で外に出ると罰金をとられるそうです(人間だけの散歩は許されないのに、ペットの散歩が許されるというのもちょっと不思議)。今もペトロザボーツクの友人と連絡を取り合っているのですが、ペトロザボーツクでは市営バスですら動いていないと聞きました。いつ事態が収束するか分かりませんが、収まったら、またロシアに行きたいと思います。

日本に帰ってきてしまいましたが、引き続きロシアでの様子をお伝えできればと思いますので、次回もお楽しみに!

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★連載★ゆりさんの上智大学日記 ④(留学編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑤(留学先編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑥(イベント編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑦(ロシア語編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑧(モスクワ編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑨(モスクワ観光編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑩(チャイコフスキーとモスクワ博物館編)

★連載★ゆりさんの上智大学日記 ⑪(クラシック名所編)

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