英検1級合格体験記10-二次試験(スピーチ)の練習
英検1級の一次試験を合格すれば、次は二次試験でスピーチを含めた面接があります。
今回は面接に向けてどのような準備をしたか(特にスピーチが苦手な人向けに)紹介します。
ポイントは
やることを絞る
徹底して振返る
の2つです。
スピーチが得意でない場合、練習にかなりの時間をかける必要があると思います(私はまさにそのケース)。
なのでまずは練習するトピックを絞ることで1つ当たりにかけられる時間を増やします。
知っている方も多いと思いますが、スピーチは5つのトピックを渡され、そこから自分で1つ選ぶことになります。
つまり、選択肢は限られるものの、自分の答えやすいものを選んで話ができるということです。
なので苦手なトピックはあえて練習から外し、まずは得意な分野を作ってしまいましょう。
(その上で苦手なトピックも対策を十分かけられるのがベストな状態ではありますが…そこまでしなくても合格はできてしまうと思います。)
自分が積極的に選んだトピックは
科学・教育・資源・環境・金融
に関わるものが多かったです。
その中でも
将来の技術革新で解決できる可能性のある話
予測不可能な未来のため、今結論が出ていない話
を積極的に準備しました。
具体例をあげると
大学での科学教育に意味はあるか(将来でどのくらい役立つか、現時点では分からない)
宇宙開発は財源の無駄遣いか(上と同様、また宇宙で膨大な資源を発見する可能性した場合、十分なリターンがある可能性あり)
世界の貨幣が統一されるのは世界経済にとって有益か(商品が世界中に移動しやすくなり、新しい競争の中で品質が磨かれたり、より安い価格で大量生産できるようになる。人の移動も促進され、競争が生まれ、人々が自身の労働スキルを磨くようになる。)
将来の感染症に対して人類は対応できるか(mRNAで新型コロナに対応したように新しい技術が対応策を生み出せる、リモートワークなど技術の進歩が感染対策をサポート)
AIの発展により教師の役割が終わるか(教師の仕事の一部は無くなるかもしれないが必ず残るものもあるだろう)
未来志向の話ができるトピックを選んだ理由にはスピーチ後の質疑応答の問題があります。
スピーチ後に反論を受けて再反論をする可能性があります。
その時に現状の話で終わらず今後の解決策を示せるトピックは答えやすいと感じたからです。
過去に一度ネガティブな主張を展開したところ、反論が鋭く再反論に窮した、というのもあります。
また、再反論の準備をしやすいものとして自分が良く知っているトピックであることは言うまでもありません。
そこで英語以外の専門(私の場合は教育学)を作るのも強みになります。(あまりトピック数としては多くないかもしれませんが…)
反対にあえて選ばないようにしたのが宗教・差別に関するトピックです。
自分自身の知識が曖昧なうえ他の人がどう出るかも予測がしづらい(宗教の話は相手が何を信じているか次第で大きく変わりそう…)ということでそもそも練習するトピックから外していました。
本来であればこういうところに学びの要素がふんだんに詰まっていると思いますが…今は英検1級合格に向けての時間の限られた中での準備なので外しておきます。
ちなみに科学に詳しくて英語ができるとなるとかなりのトピックに対応できると思いますよ!理系の方にもチャンスは大いにありますし、文系の皆さんも理系トピックに(日本語でもいいので)触れておくと役に立ちます。
ある程度得意なトピックを絞ったらそれを徹底的に練習します。
次回は私がやったスピーチ練習法について書いてみます。
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