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【連載】英語多読 小学生向け完全ガイド Vol.8

栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミックロード」がお届けする、小学生のための英語多読完全ガイド ~やり方・お勧め本・始め方まで~ 

 
今回のテーマは「Raz-Kidsの導入と活用術」。 

アメリカ発のオンライン英語リーディング教材として、多読を家庭でも手軽に実践できるRaz-Kidsですが、実際に導入する際には ライセンスの仕組みや料金体系、ログイン方法、使用環境の注意点 を正しく理解することが大切です。 

本記事では、最新の2025年版情報を踏まえて、保護者・指導者に役立つ「導入から活用までの完全ガイド」をお届けします。 

 

──楽しく読んで、いつの間にか英語が ‘’出来る‘’ 自分になっている。そんな未来を親子で目指してみませんか? 

 

連載8⃣  Raz-Kidsを導入しよう!料金・ログイン・活用のポイント 

Raz-kidsを導入するには?ライセンスを取得しよう!

Raz-Kidsは、アメリカのLearning A-Z社が提供するオンライン教材で年間ライセンス制を採用しています。年間ライセンスとは、ソフトウェアなどの製品を1年間だけ利用する権利を指し、サブスクリプション(継続課金)モデルの一種です。 

 

Raz-kidsとRaz-Plusの違い 

まず、Learning A-Z社の提供する2つの主要サービスの違いを理解しましょう。 

 

Raz-Kids(基本版) 

・約800冊の電子書籍を収録 

・29のリーディングレベル(aa~Z2)に対応 

・年間 $118(約17,700円) 

・学生向けの独立読書練習に特化 

・基本的な理解度クイズとシンプルな進捗管理 

 

Raz-Plus(上位版) 

・3,000冊以上の電子書籍を収録(Raz-Kidsの約4倍) 

・さらに50,000点以上の教育リソースを追加収録 

・年間 $302(約45,300円) 

・包括的な教育指導システム 

・詳細なレッスンプランと高度な評価ツール 

 

簡単に言うと、Raz-Kidsは「デジタル図書館」Raz-Plusは「完全な読書指導システム」という位置づけです。多くの家庭や教室では、基本的な多読学習が目的であればRaz-Kidsで十分な効果を得られます。ちなみに、アカデミック・ロードでは、より充実した教育リソースと指導サポートを提供するため、Raz-Plusを使用しています。 

 

個人ライセンスとスクールライセンスの違い

Raz-Kidsには2種類のライセンス形態があります。 

 

【個人ライセンス(家庭用)】 

・Raz-Kids、Raz-Plusそれぞれ年間のライセンス料がかかります 

・子ども1人につき1ライセンスの契約が必要 

・個人的に利用する場合はこちらを購入 

・海外サイトでのクレジット決済が必要 

 

【スクールライセンス(教育機関用)】 

・クラス単位で契約でき、最大36名までのアカウントをまとめて管理可能 

・教員が管理者となり、生徒ごとのアカウントを配布して利用 

・学校や塾では一般的にこちらを利用

 

アカデミック・ロードでは教室アカウントを一括管理 

教育機関がスクールライセンスを利用すると、アカウントを一括管理できるため、以下のようなメリットがあります。 

 

保護者の負担軽減 

👉 個別に契約や英語決済を行う必要がなく、家庭の負担を大幅に軽減 
安定的な利用環境

👉教材費に組み込むことで継続利用でき、学習環境が整いやすい 
一元管理による効果向上 

👉教員側が生徒の進捗やレベルを一元管理できるため、学習効果を高めやすい 

 

アカデミック・ロードでもスクールライセンスを採用し、教室側で一括管理したアカウントを提供しています。これにより、各ご家庭での負担を抑えつつ、安心して多読学習を進められる環境を整えています。 

 

登録・ログインまでの流れ 

Raz-Kidsを使用するには、まずアカウントの準備とログインが必要です。 

家庭で個別に契約する場合と、学校や塾など教育機関を通じて利用する場合では流れが少し異なりますので、それぞれの手順についてご紹介します。 

 

個人ライセンスでの登録・ログイン方法

 

【個人で個別に契約する場合の流れ👇 】

 

1.Raz-Kids公式サイトにアクセス 

2.個人ライセンスを購入(クレジット決済)

3.メールでアカウント情報を受け取る

4.専用アプリ(iOS/Android)をダウンロード 

5.子ども用のユーザー名・パスワードを設定し、ログイン

 

<Raz-kids トップページ> 

 

スクールライセンスでのログイン方法 

 

学校や塾など教育機関では、スクールライセンスによって一括でアカウントが管理されているため、登録手続きは不要です。専用アプリ(iOS/Android)をダウンロードし、生徒は次の手順でログインします。 

 

1.教員から配布される クラスID(またはクラスコード) を入力 

2.教員が設定した 生徒用ユーザー名 を選択または入力 

 

また、最近では、教育機関向けに配布される QRコードログイン も普及。この場合、端末のカメラでコードを読み取るだけで、生徒専用アカウントにアクセス可能です。アカデミック・ロードでもこの方法で生徒の皆さんへRaz-Kidsを提供しています

 

使用端末ごとの特徴は?通信環境にも気を付けよう💡 

ログインしていよいよRaz-Kidsを使い始める段階になったら、快適に学習を進めるために端末の特性や通信環境に気をつけることが大切です。 Raz-Kidsはマルチデバイス対応ですが、端末ごとに操作性が異なります。 

 

PC(パソコン) 
👉大きな画面で文字が見やすく、録音や音声再生も安定しています。ただし持ち運びに不向きで、学習場所が固定されやすい点には注意が必要です。 

タブレット(推奨) 
👉画面が十分な大きさで見やすく、タッチ操作で直感的に使えます。学校や塾でも家庭でも使いやすく、最もバランスの良い端末です。 

スマートフォン 
👉気軽に利用できる反面、画面が小さく長時間の読書には不向きです。外出先での補助的な利用にとどめるのがおすすめです。 

 

また、音声の再生や録音データの送受信に通信量が多くかかるため、安定したWi-Fi環境が必須です。モバイルデータのみだと通信制限や音声遅延が起こることがあります。 

以上のポイントを押さえて、学習に最適なデバイスと環境を整えましょう。 

 

どこからスタート?アカデミック・ロードでのレベル設定とその理由 

Raz-KidsはPre-AからZ2まで細かい段階に分かれており、アルファベット習得期から長文読解まで幅広く対応できる教材です。 

 

ただし、アカデミック・ロードでは単に学年や年齢でスタートレベルを決めることはしていません。大切なのは「その子がどこから始めれば無理なく、楽しく、そして達成感を持って読めるか」という点です。 

授業や体験の際に音読の流暢さや理解度を確認し、さらに語彙量や既存の英語力も考慮して一人ひとりに合わせたレベルを設定します。同じ小3でも初心者と英検4級レベルの子では出発点が大きく異なるため、必要に応じて細やかに調整しています。 

 

なお、ご家庭で進める場合には、まず「辞書を引かなくても理解できるか」「絵や文脈から内容を想像しながら最後まで読み切れるか」を基準にしてください。 

読むのが辛そうで途中で止まってしまう場合はレベルを下げ、逆に退屈そうにしている場合は一段階上げてみるのが目安です。保護者が横で音読を聞き、スムーズに声に出せているかを確認することも、レベル判断の参考になります。 

 

Raz-Kidsを使う際の注意点は?継続の工夫も大事 

Raz-Kidsを効果的に活用するためには、いくつかの注意点があります。単に読むだけではなく、正しい使い方を意識することで学習効果が高まります。 

 

【読めたつもりにならないようにする】 
👉音声を聞くだけで終わらせず、必ず自分で音読し「理解して読めているか」を確認することが大切です。 

【Quizを活用して理解度をチェックする】 
👉各本の後についているクイズは「読んだつもり」を防ぐ仕組みです。面倒がらずに取り組むことで定着が進みます。 

【毎日少しずつ読む習慣をつける】 
👉1回に長時間取り組むよりも、1日10分でも継続する方が効果的です。短時間の積み重ねが多読の力を育てます。 

【レベル設定を適切に見直す】 
👉難しすぎれば読書が止まり、簡単すぎれば飽きてしまいます。状況に応じて柔軟に調整することが大切です。 

 

これらのポイントを意識して取り組むことで、Raz-Kidsは単なるデジタル教材ではなく、「英語を読む力」を着実に育てる頼もしい学習ツールとなります。 

 

まとめ 

Raz-Kidsは、英語多読の入り口として非常に優れた教材ですアカデミック・ロードでは、スクールライセンスを活用し、レベル設定・端末管理・モチベーション維持まで一貫した指導を行っています。導入時の注意点を押さえれば、家庭でも教室でも効果的に活用できます。ぜひご家庭での英語多読に取り入れてみてください。 

 

 

次回予告 

アカデミック・ロードが実践する多読指導のポイント 

1冊を繰り返し読むことで理解と定着を深める「多読サイクル」の仕組みや、Raz-Kidsを活用した家庭での学習サポート方法を紹介します。さらに、読んだ内容を英語で話すアクティビティや、生徒一人ひとりのレベル・興味に合わせた教材選びなど、アカデミック・ロードならではの指導の工夫について解説します。