【連載】英語多読 小学生向け完全ガイド Vol.4
~やり方・お勧め本・始め方まで~
栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミック・ロード」がお届けする、小学生のための英語多読完全ガイド
英語多読は、始めること以上に「続けること」が成功のカギ!
これまでの連載では、多読の「効果」や「実践方法」についてご紹介してきました。 第4回となる今回は、英語多読を「楽しく続ける」ための工夫を大公開!
実際に始めてみたものの、「最近あまり読まなくなった」「飽きてしまったみたい…」とお悩みの保護者の方も多いのではないでしょうか?
日々のちょっとした声かけや読書ログの活用法など、ご家庭でも今日からできるアイデア満載です💡
──楽しく読んで、いつの間にか英語が‘’出来る‘’自分になっている。そんな未来を親子で目指してみませんか。
連載4⃣ 英語多読を楽しく続けるには?飽きずに続ける工夫を紹介!
好きなキャラクターやシリーズを見つけよう👀
多読が習慣になってきたと思ったら、急に読むペースが落ちたり、本人が「飽きた」「面白くない」と言い出したりすることがあります。これは、英語に限らずどんな読書でも起こりうる「読書スランプ」。その突破口となるのが、「お気に入りのキャラクターやシリーズ本」です。
🎯お気に入りの見つけ方
・子ども自身に表紙や絵で「選ばせる」
・恐竜・動物・魔法・探偵など、テーマ別に分類して並べる
・初めは簡単でも、続きが気になる物語やキャラクターが出てくるシリーズを優先する
たとえば【Oxford Reading Tree】(初級)や【Magic Tree House】(中級以上)のシリーズ本には、親しみやすく、冒険心をくすぐるキャラクターがたくさん登場し、こどもの好奇心を自然に引き出します。
さらに、以下のようなポイントで本を選ぶことも、子どもの興味を引き出すうえで効果的です。
・動物が主人公(例:Peppa Pig、Curious George)
・冒険や謎解きがテーマ(例:Magic Tree House)
・実在の科学・自然を扱ったシリーズ(例:National Geographic Kids)
本を読んだ後は、子ども自身に「どのキャラが好き?」「続きが読みたい?」と声をかけてみましょう。自分で選んだお気に入りの本は、驚くほど集中して読めるようになります。
親子で「リキャップタイム」!
読書は本来静かな活動ですが、「共有」することで楽しさが倍増します!
英語多読も例外ではありません。 また、親子で読んだ内容を「振り返り(=リキャップ)」することで記憶の定着や表現力を育てることができます。読書の後には、ぜひリキャップタイムを設けてみてください。
<おすすめの問いかけ例>
「今日読んだお話、どんな場面が面白かった?」
「このキャラクター、どう思った?」
「英語で好きな単語、ひとつ教えて!」
<親が気をつけたいこと>
・答えを求めるより、会話のキャッチボールを楽しむ
・内容があやふやでも否定しない
・子どもの発見や感想に共感を示す
特に「間違っていても大丈夫」という安心感は、次の読書へのモチベーションにもつながります。
リキャップタイムは、1日の終わりに3分でも構いません。
親の役割は「評価する」ではなく、「一緒に楽しむ」こと。内容を覚えていなくても、「読んだことを振り返るプロセス」自体が意味を持ちます。
読書ログで子供の達成感を育てよう!
子どもが英語多読を継続するうえで、「見える成果」があればとでも効果的です。そこでお勧めなのが、読書ログ(記録)です。
【📓おすすめアイデア】
・カレンダー形式で「読んだ日に○をつける」👉達成感が目で見える
・タイトルごとに★で面白さを評価(5つ星方式)👉リキャップタイムに繋げやすい
・スタンプカードやシールカードを作って、ポイントを貯める👉ご褒美と連携しやすい
月末に「何冊読めたか」を一緒に数えると、子どもの中に達成感と自信が芽生え、「もっと読みたい!」という気持ちにもつながります。
読み終えた本を“飾る”こともおすすめ。棚に並べたり、壁に読んだ本の表紙をコピーして貼ったりすることで、積み上げた読書が目に見える形になります。
音声付き教材で「読む」と「聞く」を同時に体験🎧
「黙読」だけに偏ると、読書のリズムが単調になりがちで、飽きてしまいやすいもの。そこでおすすめしたいのが、音声付きの教材を使って「読む・聞く」を同時に行う方法。これは「飽きずに読む」ための刺激になるだけでなく、「リスニング力」や「発音感覚」の強化に繋がります。
【おすすめの活用法】
① CⅮ付き絵本やアプリで同時再生
Raz-Kidsなど、英語音声+読み上げ機能のある教材を使うのがおすすめです。聞きながら読むことで、「正しい発音」「語順の感覚」が自然と身につきます。
②シャドーイング
音声に続いて真似して話す練習です。単語を丸暗記するのではなく、「フレーズ単位」で覚えられる効果があります。話す力・聞く力も育みます。
③YouTubeや公式音源を活用
UsborneやOxfordなど、多くの出版社が公式音声を公開しています。お気に入りのシリーズを見つけて、定番化するのもおすすめです。
ただし、音声付き教材を使用する場合は以下の点に注意してください。
・音声はスピードが速すぎないものを選ぶ
・英語がBGMにならないよう、「ながら再生」は避ける
・無理に全部聞き取ろうとせず、“楽しむ”姿勢を大事に
音声付き教材は、読書への興味を引き戻す「きっかけ」として非常に有効です。
また、音声教材を使う時間を、親子の「共有時間」にすることも効果的です。たとえば、お風呂上がりや寝る前など、リラックスした時間に親子で「1冊読む・聞く」の習慣を作ることで、学びが自然と定着します。
英語多読がマンネリ化してきたと感じたら、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ
英語多読は、「読めるようになる」だけでなく「学ぶことが好きになる」ための扉です。
そしてその力を最大限に引き出すには、「飽きずに続ける工夫」が必要となります。
・お気に入りのキャラクターやシリーズで、「好き」を育てる
・親子のリキャップタイムで感想を共有する
・読書ログで達成感を感じながら、「自信」を積み重ねる
・音声付き教材を取り入れて、新たな刺激を与える
どれも難しいことではありません。ちょっとした仕掛けと声かけで、子どもの英語多読は「自分で続けたい学び」になります。今日もまずは1冊、楽しく英語を読んでみましょう!
次回予告
小学生におすすめの英語多読本をご紹介!~レベル別・ジャンル別~
次回は、はじめての多読にぴったりの絵本から、読みごたえのあるシリーズまでをレベル・ジャンル別に一挙紹介。
「どんな本を選べばいいか分からない…」そんな保護者の方の声にお応えします!
Oxford Reading Tree、Usborne、Scholastic、Magic Tree Houseなど、人気シリーズの活用法も網羅します。読む楽しさと成長を実感できる“最適な1冊”がきっと見つかりますよ!