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【連載】英語多読 小学生向け完全ガイド Vol.3

~やり方・お勧め本・始め方まで~

栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミック・ロード」がお届けする、小学生のための英語多読完全ガイド 

 

前回の連載では、小学生の時点で英語多読に取り組むことの「意義」と「効果」について、詳しく解説しました。 今回はいよいよ実践編。ご家庭でどのように多読をスタートさせ、日々の生活の中でどのように習慣化していけば良いのか、具体的な4ステップをご紹介します。 

 

「躓いたらどうする?」「親はどんな声かけをすればいい?」といった疑問にお答えしながら、今日からすぐに始められる実践的なヒントをお届けします! 

 

  ──楽しく読んで、いつの間にか英語が‘’出来る‘’自分になっている。そんな未来を親子で目指してみませんか。 

 

連載3⃣小学生の英語多読のやり方 ~家庭でできる4ステップ~ 

【ステップ1】 まずはレベルに合った本選びから!

 

 

英語多読で最も大切なポイントのひとつは、「その子のレベルに合った本を選ぶこと」です。 

難しすぎる本を与えてしまうと、読み進めること自体が苦痛になり、多読の楽しさを感じる前に挫折してしまいます。では、どのようにレベルを見極めればよいのでしょうか。 

家で選ぶ際は、「1ページあたりわからない単語が2語以内」程度を目安にしてみてください。実際に読んでみて、スラスラと読める、絵と文章の関係がつかめる本がベストです。 

また、最初は簡単すぎると思うくらいの本から始めましょう。おすすめは、次のような特徴を持つ本です。 

 

・イラストが豊富で、文の意味が絵から推測できるもの 

・1ページあたりの文字数が少なく、見た瞬間に「難しすぎない」と思えるもの 

・子ども自身が「読みたい!」と選んだテーマ(恐竜・宇宙・動物など) 

 

また、最初は音源があるものが理想的です。音源があるものからスタートすることで、フォニックスの理解にも役立ちます。 

 

【ステップ2】 わからない単語は飛ばす、でOK👌 

 

本を選んだら、実際に読み進めていくわけですが、多読では「わからなくても前に進む力」が大切です。 

日本の英語学習ではすぐに辞書をひきがちですが、英語多読は違います。次の3つを習慣づけることが、英語での思考力を育てる大事なプロセスとなります。 

 

・知らない単語に出会っても、前後の文脈や絵から意味を推測する 

・辞書を使わない=「読書の流れを止めない」 

・読み返しながら「あれ、この単語見覚えあるかも」と思えるようになる 

 

特に小学生は、意味を完璧に理解しようとするより、「英語に親しむ」ことを重視した方が長続きします。「知らない単語は飛ばしてOK!」と声をかけてあげることで、安心してどんどん読んでいけるようになります。 

 

【ステップ3】 多読をサポート!音読・読み聞かせ・シャドーイングを活用!! 

 

多読は「目で読む」だけの学習ではありません。英語は音と文字が密接に結びついた言語ですので、「音」による多読のサポートがとても重要になります。

多読に音読やシャドーイングを取り入れることで、「音と文字の一致」や「発音感覚」が育ちます。

 

💡音 

自分で声に出して読むことで、音と文字の結びつきが深まり、記憶への定着もぐんと高まります。意味がわからなくても、リズムよく読めるようになることが大切です。 

 

💡読み聞かせ 

親が読み上げるスタイル。発音に自信がなくても、CⅮやオーディオブックを一緒に聞きながら進めるだけでも十分です。親子で英語を「楽しむ」時間にできるかが重要です。 

 

💡シャドーイング 

音声付き教材で聞こえた英語を、すぐに真似して声に出す練習です。聞く力・話す力が同時に伸び、英語のリズムやイントネーションを体で覚えることができます。 

 

【ステップ4】 1日10分⏰多読を習慣にしよう 

 

英語多読は、「短時間でも毎日続ける」ことが成功の秘訣です。1日10分でもよいので、毎日の生活の中に自然に取り入れることが大切です。 

ここでは、多読を習慣化する工夫をいくつかご紹介します。 

 

・時間を決める(例:夕食後すぐ/寝る前) 
👉生活リズムの中に「読む時間」を固定することで、無理なく継続できます。 

 

・多読カレンダーや読書記録をつける 
👉読んだ本のタイトルや日付を記録すると達成感が生まれ、モチベーションアップに。 

 

・リビングに英語本コーナーを設ける 
👉目に入る場所に本があることで、自然と手が伸びやすくなります。 

 

・読み終えた本は見える場所に飾る 
👉読んだ冊数が目に見える形で積み上がると、自己肯定感にもつながります。 

 

最初は週に3日からでも構いません。大切なのは、子ども自身が「続けたい!」と思えるようにすること。多読を「勉強」ではなく「習慣」や「娯楽」にすることで、自発的に読むようになります。 

 

まとめ 

英語多読は、「わかる」「楽しい」「続けたい」と子どもが思えることで最大の力を発揮します。 

本選び・読み方・親の関わり方など、少しの工夫で、多読が自然と生活に溶け込み、英語との距離がぐんと縮まります。 

無理なく、でも着実に。まずは今日、1冊読んでみるところから始めてみましょう。 

 

 

次回予告 

英語多読を楽しく続けるには?飽きずに続ける工夫を紹介! 

せっかく始めた英語多読も、「飽きてしまった」「最近読まなくなった」という悩みはつきもの。 

次回は、お子さまが無理なく多読を楽しみながら継続できるようにするための工夫をご紹介します。 

読書への興味を引き出す声かけや、ジャンルの選び方、親のかかわり方など、具体的なヒントが満載です。お楽しみに! 

 

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