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【連載】英語多読 小学生向け完全ガイド Vol.2

~やり方・お勧め本・始め方まで~

 

栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミックロード」がお届けする、小学生のための英語多読完全ガイド 

 

前回の記事では、小学生にとっての英語多読の意義や、なぜ「読むこと」から始めるのが効果的なのかをご紹介しました。 

今回は‘’英語多読を通じて育まれる力‘’について、より具体的な内容をお届けします。 

読むスピードや理解力の向上はもちろん、英語の語順に慣れる力、リスニングや発音の感覚、そして何より「英語って楽しい!」という気持ちを育てる。そんな英語多読の効果と魅力を深堀りしていきます! 

 

 ──楽しく読んで、いつの間にか英語が‘’出来る‘’自分になっている。そんな未来を親子で目指してみませんか?

 

連載2⃣小学生向け英語多読の効果とは? 

多読が育てる!読むスピードと理解力 

 

(1)読書スピードが自然と上がる 

英語を母語としない小学生にとって、最初は一語一語ゆっくり確認しながら読むことが多いものです。しかし、多読を習慣づけていくうちに、繰り返し出てくる表現や単語に慣れ、「見ただけでわかる」語が増えていきます。

これにより、読むスピードは自然と向上します。アカデミックロードの生徒の中には、最初は1冊読むのに20分かかっていた子が、半年後には同程度の本を5分で読めるようになったというケースもあります。

 

(2)推測力と理解力も養われる 

英語多読の最大の特徴は、「辞書を引かずに、わかる範囲でどんどん読み進める」というスタイルです。 

このプロセスを繰り返すことで、子どもたちは自然と知らない単語に出会ったときに「前後の文脈から意味を推測する力」が鍛えられます。この力は、実は読むスピードと同じくらい重要です。 単語一つ一つを訳すのはなく、文全体の意味を捉える力が育つため、理解力も飛躍的に向上します。

 

 

英語を英語のまま理解する!自然と語順感覚が身につく理由とは

 

(1) 英語の語順に慣れる=英語で考える第一歩 

多読では、英語を英語のまま理解する練習が自然にできます。日本語に訳さずに「英語の語順」でストーリーを追う中で、「英語の語順で理解する回路」が育っていきます。

これは将来的に英語を「日本語に変換せず、そのまま理解する」ための土台となり、リスニングやスピーキングにも良い影響を与えます。 

 

(2)語順感覚が育つとどうなる? 

語順感覚が身につくと、次のような力が自然と身につきます。 

 

・英文を前から順に理解できる 

・リスニング時に「聞き取った順に意味が分かる」 

・英作文でも自然な語順で書けるようになる 

 

 これらの力の習得は、英語を「知識」として覚えるのではなく、「言語」として使えるようになるためにの大きな一歩です 

 

多読で発音やリスニング力は向上する?

多読は「読む」ことにフォーカスした学習法ですが、実は「聞く・話す」力にも大きな効果があります。 その効果を最大限に発揮するには、音声付き教材とフォニックスの導入が重要です。 

 

(1)音声付き教材で「読む・聞く・話す」が繋がる!

英語多読では、教材として「音声付きの絵本」や「読み上げ機能のある電子書籍」を活用することが多くあります。文字を目で追いながら、同時に音声を聞くことで「音と文字の一致」が自然と身につき、次のような効果が得られます。 

 

・正しい発音の習得 

・リスニング時の音の認識力の向上 

・スピーキング時の音の再現力の向上 

 

このように、音声付きの教材を活用することで、「聞く」「話す」力の土台を作ることもできるのです。 

 

(2)フォニックスとの相乗効果

フォニックスとは、英語の「文字(スペル)」と「音(発音)」の関係性を学ぶ指導法です。特に子どもたちが英語を読む・書く力を身につけるための基礎として、英語圏の初等教育では広く使われています。   このフォニックス指導と多読を組み合わせることで、音と文字のルールを理解しながら、実際の文脈でその知識を活用する力が育ちます。 

 

「英語って楽しい!」という感覚を身につける! 

 

(1)「好き」こそ最強のモチベーション

英語多読のもう一つの大きな効果は、「英語=楽しい!」というポジティブな感情が育つことです。子どもたちは、物語の展開にわくわくしたり、登場人物に共感したりしながら、自然と英語に親しんでいきます。 

実際、アカデミック・ロードの保護者アンケートには、「英語の宿題は嫌がるのに、多読の本は自分から読んでいる」「英語の本を読んで笑っている姿を見て、驚いた」といった声が寄せられています。これは、多読が「学習」ではなく、「体験」として子どもたちに届いており、結果として「英語が楽しい!」という感覚が身についている証拠です。 

 

(2)自信の積み重ねが継続の鍵

「自分で1冊読み切れた!」「前よりもスラスラ読めた!」という体験は、子どもにとって大きな自信になります。特に英語が苦手だった子が、「の本なら読めるかも」と自ら思えるようになると、英語に対する姿勢が前向きに変わっていきます。 この成功体験の積み重ねこそが、英語多読を継続する原動力になります。 

 

まとめ

英語多読は、単に「読む量を増やす」だけの学習方法ではありません。読むスピードや理解力・推測力の向上、語順感覚の習得、音と文字の一致によるリスニング・発音力の向上。これらすべてが多読を通して自然と育まれていきます。 
そして何より、多読が育くむ「英語へのポジティブな感情」が、これからの長い英語学習の中で一番の財産となっていきます。 

 

 

次回予告

小学生の英語多読のやり方 家庭でできるステップ 

「どんな本を選べばいいの?」「親はどうサポートすれば?」という疑問にお答えします。お楽しみに!

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