【連載】英語多読 小学生向け完全ガイド Vol.1
~やり方・お勧め本・始め方まで~
栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミック・ロード」がお届けする、小学生のための英語多読完全ガイド
「英語が好き!」は、“読むこと”から始まる!小学生の英語学習を変える“多読”という魔法。
「英語の本なんて、うちの子に読めるの…?」そんな心配を抱える親御さんにこそ届けたい、新しい学びのカタチ。
“たくさん読めば自然と英語がわかるようになる”——これが「英語多読」の最大の魅力です。しかも、小学生だからこそ、その効果は想像以上!
このガイドでは、「小学生に多読は早すぎる?」という問いからスタートし、始め方・お勧め本・続けるコツまでをまるごと解説。
—— 楽しく読んで、いつの間にか英語が“できる”自分になっている。そんな未来を親子で目指してみませんか?
連載1⃣ 小学生に多読は早すぎる?いま始めるべき理由と条件!
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Contents
多読は何歳から始められる?
「英語多読って、小学生には早すぎるんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、実は英語多読は小学生からでも十分に始められる学習方法です。
近年、英語教育の低年齢化が進み、小学校でも英語が教科科されています。英語絵本やオーディオブックなどを通じて、文字と音を一緒に体験することができる多読は、まさにこの時期子どもたちに最適な学習方法なのです。
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小学生が多読に向いている3つの理由
なぜ、小学生が多読に向いているのでしょうか?ここでは3つのポイントに分けて解説します。
(1)文法を考えずに前から読める「素直さ」
大人の英語学習者の多くが、英文を「後ろから訳す」癖を持っています。しかし、小学生は文法という「枠」がまだ固定されていない分、英語を日本語に訳すことなく、そのまま「前から読む」柔軟さを持っているのです。
例えば “I can swim.”という文を見たときに、「私は・できる・泳ぐ」と直訳せず、スムーズに「私は泳げる」と自然に理解できるようになる。これがまさに多読の積み重ねが育てる「英語感覚」です。
(2)音と文字の一致を楽しめる時期
幼い頃からの英語多聴・多読は、音(リスニング)と文字(リーディング)の一致を自然に体験できる貴重な時期です。
特に、音声付き絵本を活用することで、「自分が見ている文字と耳で聞こえる音が一致している」という感覚が育ちます。
これがやがてフォニックス力となって定着し、英語の「読み・書き・聞き・話す」すべての基盤になっていくのです。
(3)「楽しい=好き」だから学びが加速する!
多読の最大の魅力は、「楽しみながら英語力を伸ばせる」ということ。
好きなキャラクター、興味のあるテーマがそのまま学びになる──これほど自然な学習は他にありません。
「プリンセスが好き」「恐竜が好き」「宇宙が好き」など、好きな世界観に英語が乗ってくると、子どもたちはどんどんページをめくりたくなります。「英語だから読まなきゃ」ではなく、「楽しいからもっと読みたい!」と自発的に読むようになれば、結果的に英語力がどんどん伸びていくのです。
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多読を始める前に知っておきたい3つの条件
どんな子でも多読はできるのか?というと、もちろん「向き、不向き」はあります。
ここでは、小学生が多読を始める際に知っておきたい前提条件を3つ紹介します。
(1)読書そのものへの抵抗がない
日本語でもいいので、日常的に読書に親しんでいると、英語多読にもスムーズに移行できます。
「本を読む=楽しいこと」という認識がすでにあると、多読のモチベーションも維持しやすいのです。
一方で、「本を読むのが嫌い」という子は、英語多読よりもまず、「本って楽しい」という経験を積み上げていくのが良いでしょう。
(2)「意味が全部わからなくてもOK」のマインドセット
完璧主義な性格だと、「全部理解できないから不安」と思ってしまうことがあります。でも、多読の目的は「意味の完全理解」ではなく、「大量のインプットによる英語の慣れ」であり、「わからなくても止まらない」が基本です。最初は「わからない」「読めない」と不安になる子も多いので、親や先生の声かけ・読み聞かせなどの支援が重要です。
例えば、「最初は音を聞きながらページをめくるだけで大丈夫」「面白いところが1つでもあればOK」など、親子で「意味が全部わからなくてもOK」のマインドセットで取り組むことが、継続のカギになります。
(3)興味やレベルにあった本と出会える環境
「恐竜が好き」「プリンセスに夢中」など、子どもが「自分ごと」として読めるジャンルの本が揃っていることが、読書量の増加に直結します。また、最初から難しすぎる本を与えると、英語に苦手意識を持ってしまいかねません。
英語多読には、子どもの英語力と興味関心にあった、適切なレベルの教材選びが欠かせないのです。そのためには、英語教育に詳しい人物のアドバイスを受けられる環境が理想的です。
まとめ
英語多読は、小学生にとって早すぎではなく、むしろ「今だからこそ伸びる」学習法!
・文法を気にせず「英語のまま理解する」力
・音と文字を自然に結びつける能力
・楽しみながら、モチベーションを持続させる
これらは、小学生という非常に柔軟な時期だからこそ育ちやすい力です。そして英語多読は、「読むこと」が「学ぶこと」になる究極のアプローチ。
親御さんや教育者のサポート次第で、子どもたちの英語力は飛躍的に伸びていくでしょう。
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次回予告
小学生向け英語多読の効果とは?
英語の本を読んだだけで、本当に効果があるの?
―次回はその具体的な「効果」について取り上げます。語彙力・リスニング・発音・スピーキングに及ぼす多読の効果について、実例も交えてご紹介します。
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