TOEIC満点への道 Vol.2
アニメで始めた英語学習 – South ParkとFamily Guyが教えてくれたこと
===================
TOEIC990点、英検1級、通訳案内士の資格を持つ私ですが、本格的な英語学習のきっかけは、実は「日本語吹き替え版のサウスパークが見られなくなった」という、少し恥ずかしい理由でした。
2011年、28歳。ニュージーランドへのワーキングホリデーを1年後に控え、英語の勉強を始めなければと思いつつも、10年ぶりの勉強にまったくモチベーションが上がらない。買った参考書も3日坊主。そんな時、毎日の楽しみだったサウスパークの日本語版配信が突然ストップしてしまったのです。
絶望的な気持ちでネットを探し回ると、South Parkの公式サイトで全エピソードが無料で公開されているのを発見。ただし、英語版のみで、字幕すらありません。
最初は全く楽しめませんでした。キャラクターは基本的に早口で、スラングだらけ。でも「見ないよりマシ」と自分に言い聞かせ、まずは日本語版で見たことのあるエピソードから英語で見始めました。
6ヶ月で効果を実感!私の「段階的アニメ学習法」
第1段階:内容を知っているエピソードを英語で見る(1ヶ月目)
すでにストーリーを知っているエピソードなら、英語が聞き取れなくても内容は理解できます。この「安心感」が継続の鍵でした。毎日2話(約44分)を習慣化。
第2段階:音から単語を調べる(2ヶ月目)
電子辞書を手元に置き、「聞こえたけど意味がわからない単語」をすぐに調べてメモ。
“Screw you!” “That’s messed up” など、生きた英語表現が頭に入ってきました。
重要なのは「聞こえた音」を調べること。これが音と意味を直接結びつける訓練になりました。
第3段階:同じエピソードを2回見る(3ヶ月目)
1回目は辞書を引きながら、2回目は辞書なしで通して見る方式に変更。2回目は驚くほど理解度が上がり、達成感がありました。
第4段階:セリフを口パクで真似る(4ヶ月目)
Stan、Kyle、Cartman、Kennyそれぞれの話し方を真似し、イントネーションやリズムが自然と身につきました。
第5段階:実際に声を出す(5〜6ヶ月目)
最終的には声を出してセリフを言う段階へ。恥ずかしかったですが、これが後のスピーキング力の基礎になりました。
Family Guyでさらなる飛躍!表現の幅を広げる
South Parkに慣れた頃、もう一つの人気アニメ「Family Guy」を視聴開始。
より大人向けのジョークや文化的な引用が多く、South Parkで基礎を作った後だったので、理解度が格段に上がっていることを実感しました。
なぜアメリカンアニメが英語学習に最適だったのか
-
日常会話の宝庫
ネイティブが実際に使う表現が満載。”What’s up?” “No way!” “That’s hilarious!” などが自然に学べる。 -
視覚情報による理解の補助
アニメーションがあることで、わからない単語があっても状況から理解可能。挫折を防ぐ要因に。 -
22分という絶妙な長さ
映画は長すぎる、YouTubeは短すぎる。その中間の22分は毎日続けやすい。 -
笑いたいという欲求がモチベーション
「ジョークを理解したい」という気持ちが、勉強を娯楽に変えてくれた。
アニメ学習の成果:ワーホリ後のTOEICで755点
6ヶ月間のアニメ学習を経てニュージーランドへ。語学学校のテストでは中級レベルに判定。
帰国後の初TOEICは755点。特にリスニングでは「こんなにゆっくり話してるの?」と感じるほど。
South ParkやFamily Guyの高速英語に慣れた耳には、TOEICが驚くほどクリアに聞こえました。
今日からできる!アニメ英語学習の5つのポイント
-
好きな作品を選ぶ:継続のカギは「見たい」という気持ち
-
完璧主義を捨てる:最初は10%理解できれば十分
-
毎日の習慣にする:1日2話(44分)を6ヶ月続ければ必ず変わる
-
段階的にレベルアップ:いきなり字幕なしは挫折の元
-
スラングも財産:教科書英語だけでは話せるようにならない
まとめ
私の英語力の土台は、間違いなくこの6ヶ月間の「アニメ漬け生活」にあります。
お金をかけず、楽しみながら実践的な英語力が身につく。
この学習法は、今でも多くの人に自信を持っておすすめできる方法です。