【徹底解説】小学生の英検ロードマップvol.8
英語教育の早期化が進み、英語そのものが、以前よりずっと身近な存在になってきました。
学校や習い事、日常の中で英語に触れる機会が増える一方で、「英検って、小学生でも受ける時代なの?」 「うちの子も、そろそろ考えたほうがいいのかな?」 と、戸惑いや不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
いつから始める? 何級を目標にする? 受けたほうがいい? と、分からないことも多いですよね。 この連載では、小学生の英検について 知っておきたいポイントを、ひとつずつ分かりやすく解説していきます!
連載8⃣ 英検S-CBTとは?小学生に向いている?
メリットと注意点

英検の受験方法には、従来の「本会場試験」のほかに、コンピューターを使って受験する「英検S-CBT」という方式があります。
名前は聞いたことがあっても、「小学生でも受けられるの?」「普通の英検と何が違うの?」と疑問に思う保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、この英検S-CBTの仕組みと、小学生に向くケース・向かないケースを整理していきます。
英検S-CBTの仕組み
英検S-CBTは、全国のテストセンターで実施される コンピューター受験型の英検 です。
紙の問題冊子を使う本会場試験とは違い、問題文はすべて画面に表示され、回答もPC操作で行う 形になります。
ここでまず大切なのは、
S-CBTに対応しているのは 準1級・2級・準2級・3級のみ
という点です。
4級・5級はS-CBTでは受験できず、従来通り「本会場」のみとなります。
そのため、小学生でS-CBTを検討するのは、基本的には 3級(中学卒業程度)を受験する段階以降 になります。
さらに、S-CBTでは、本来の1次試験(Reading、Writing、Listening)と2次面接に相当するSpeakingの 4技能をすべて同じ日に受験 します。
通常の英検では、3級以上は「筆記+リスニング」と「面接」が別日ですが、S-CBTでは 1日で完結 するのが特徴です。
日程の自由度が高く、原則毎週土日に実施されているため、受験のチャンスが増えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
本会場との違い

本会場試験との大きな違いを整理すると、次の通りです。
<本会場試験 >
・紙の問題(マークシート)
・3級以上は 面接が別日
<S-CBT>
・PC操作で回答
・4技能が1日で完結
・会場・日程の選択肢が多い
ただし、S-CBTは
・画面で英文を読む
・マウス操作を行う
・ライティングをキーボードで入力
・ヘッドセットでスピーキング収録
といった PC操作スキルが前提 になります。
「英語力+操作力」で受験する形式、ということは念頭に置いておく必要があります。
小学生に向くケース・向かないケース

【向いているケース】
・3級以上を受験する力がある
・日程の調整が難しく、本会場が合わない
・パソコンに慣れている
・一度で試験を終えたい
特に 高学年でPC操作に慣れている場合 は、負担は比較的小さくなります。
ただし、小学生の場合1日で面接までやり切る体力が必要という点は軽視できません。
試験後半になるほど集中力が落ちやすく、スピーキングで本来の力が出せないケースもあります。
【向かないケース】
・パソコン操作が不安
・長時間の集中がまだ難しい
・試験そのものが初めて
・環境変化に弱い
とくに3級が初めての級になるケースでは、本会場で流れを経験してからS-CBTへ…という段階的な受験をおすすめします。
よくある申込トラブル

S-CBTは便利な一方で、申し込みの自由度が高いぶん、次のようなトラブルも起こりがちです。
・会場を誤って選択
・交通手段を考慮していなかった
・早朝スタートに気づかなかった
・写真登録・本人確認の不備
・変更・キャンセルの条件を確認していなかった
小学生の場合、保護者の最終チェックは必須 です。
4級・5級に本会場以外の選択肢はない?
現状、S-CBTは3級以上での選択肢です。
4級・5級の場合従来通り「本会場試験のみ」になります。
ただし、従来のペーパーテストは、塾や英会話教室が準会場として実施することもあるので、顔なじみの環境で受けられることも。
また、たとえ3級受験であっても、低学年や初受験の子には、本会場(準会場含む)が安心と言えるでしょう。
4級・5級の受験に関しては、
・紙の試験に慣れる
・試験当日の流れを体験する
・会場受験の雰囲気に触れる
といった 基礎経験を積む段階 と捉えるのがおすすめです。
まとめ
選択肢が増えたからこそ、「合うかどうか」で判断
S-CBTは
・受験機会を増やす
・日程の自由度を高める
・面接を同日に終えられる
という大きなメリットがあります。
しかし同時に、
・PC操作の必要性
・長時間受験の負荷
・小学生特有の集中力の問題
といった 見えにくいハードル も存在します。
S-CBTは 原則3級以上からの選択肢ですが、PC操作も含め、本人にあっているかどうかは保護者の見極めも大切です。
無理のない形で受験することが、結果的にいちばんの成功ルートになります。

次回予告
次回は、英検はいつ受けるのがベスト?というテーマで、
年3回の本会場試験 、S-CBTの活用 、学校行事とのバランス ・・・
など、年間スケジュールの立て方を整理していきます。

