【徹底解説】小学生の英検ロードマップvol.6
英語教育の早期化が進み、英語そのものが、以前よりずっと身近な存在になってきました。
学校や習い事、日常の中で英語に触れる機会が増える一方で、「英検って、小学生でも受ける時代なの?」 「うちの子も、そろそろ考えたほうがいいのかな?」 と、戸惑いや不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
いつから始める? 何級を目標にする? 受けたほうがいい? と、分からないことも多いですよね。 この連載では、小学生の英検について 知っておきたいポイントを、ひとつずつ分かりやすく解説していきます!
連載6⃣ 英検4級へのロードマップ
文法より「読む力」が効く理由
英検5級を無事にクリアし、「次は4級かな?」と考え始めるご家庭は多いと思います。
一方で、5級に比べて
文法を本格的にやらなきゃいけないのでは?
単語も一気に増えるのでは?
と、不安を感じる保護者の方が増えてくる級でもあります。
ですが実際のところ、英検4級で合否を分ける最大のポイントは、文法の暗記量ではなく、「読む力がどこまで育っているか」です。
今回は、英検4級のレベル感と出題構成を整理しながら、なぜ「文法より読む力」が効くのか、そして5級から4級で止まってしまう子の共通点について解説します。
英検4級は「中1後半レベル」

英検4級は、一般的に、中学1年生の後半〜修了レベルと位置づけられています。
5級との大きな違いは、
・扱われる語彙数が増える
・文の長さが一段階伸びる
・文と文のつながりを理解する力が求められる
という点です。
つまり、「単語が読める」「短文が分かる」段階から、英文を“まとまり”として読む力が問われ始めるのが4級です。
読解問題の比重が一気に上がる
英検4級では、リーディングの存在感が一気に高まります。
選択肢自体はまだ易しめですが、
・文量が増える
・情報を拾いながら読む必要がある
・設問が「意味理解」を前提としている
という特徴があります。
ここで重要なのは、「ゆっくり訳している時間はない」という点です。
単語を一語ずつ追っていると、読み終わる前に集中力が切れてしまいます。
反対に、
・英語の語順のまま
・ある程度のスピードで
・意味のかたまりを捉えられる子は、特別な対策をしなくても安定して点が取れます。
多読で「先取り」できる仕組み
この差を生むのが、多読の経験量です。
多読を続けている子は、
・文の形に慣れている
・主語と動詞の位置が自然に分かる
・多少知らない単語があっても読み進められる
という状態になっています。
その結果、「この文はこういう意味だろうな」と全体像をつかみながら読む力が育っています。
英検4級の文章は、難解な構文が出てくるわけではありません。
むしろ、よくある表現の組み合わせです。
だからこそ、多読で英語に触れてきた子ほど「見たことがある」「読んだことがある」と感じながら解けるのです。
文法はどこまでやればいい?

ここでよく聞かれるのが、「文法はどの程度やればいいですか?」
という質問です。
結論から言うと、4級対策としての文法は“確認レベル”で十分です。
具体的には、
・be動詞と一般動詞の区別
・三単現
・疑問文・否定文の形
・過去形の存在
このあたりが「見て分かる」「読めば理解できる」状態であれば問題ありません。
文法を「書いて覚える」「用語で説明できる」必要はなく、読んで意味が取れるかどうかが基準です。
英検4級の対策としては、まず英文を読む時間をしっかり確保することが大切です。
短い文章だけでなく、少し長めの英文にも慣れておくと本番で焦りにくくなります。
加えて、基本的な文法や頻出表現を確認し、過去問で形式に慣れることで安定した得点につながります。
5級から4級で止まる子の共通点

5級には合格したものの、4級で伸び悩む子には、共通点があります。
それは、
・単語暗記中心
・問題演習中心
・読む量が圧倒的に少ない
という学習パターンです。
このタイプの子は、短文問題には強いのですが、少し長くなると急に失速します。
逆に、
・普段から英文を読む習慣がある
・完璧に分からなくても読み進められる
・英語を英語のまま処理しようとしている
という子は、特別な対策をしなくても4級を突破していきます。
まとめ
4級は「読めるかどうか」が分かれ道
英検4級は、「どれだけ文法を詰め込んだか」よりも、「どれだけ英語を読んできたかが英検5級よりも結果に表れやすくなってきます。
・文法は後から整理できる
・読む力は一朝一夕では身につかない
だからこそ、4級の段階では読む経験を最優先にすることが、結果的に最短ルートになります。
次回予告
次回は、「英検3級は小学生で可能?」をテーマに、現実的に必要な力と、無理のない到達ラインを整理します。
長文読解・ライティング・面接。
それぞれをどう考えるべきか、実際のケースを踏まえて解説していきます。

