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【完全ガイド】小学生の英語ライティング Vol.3

第3回 小学生でもできる?英語ライティングの始め方 

栃木県宇都宮市・小山市の英語塾「アカデミック・ロード」がお届けする、小学生のための英語ライティング完全ガイド 

英語というと、「聞く・話す」が中心と思われがちな小学生の学習。 
けれども今、英語教育は大きく変わり、「読む・書く」力の重要性が急速に高まっています。 
とくに「書く力(ライティング)」は、単なるアウトプットではなく、英語力全体を引き上げる“核”となる力です。 
この連載では、小学生のうちから英語ライティングに取り組む意味と、その具体的な方法を、わかりやすく解説していきます。 
「まだ早いのでは?」と思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたい内容です。 

 

—— 書くことを通して、英語が“自分の言葉”になっていく。そんな成長のきっかけを、お伝えしていきます。 

 

親が英語が苦手でも始められる? 

「英語ライティングが大切なのは分かるけれど、親の私が英語が苦手だから難しそう」そう感じる保護者の方は少なくありません。 

けれども、親が英語を教えられなくても、ライティングの入り口に立つことはできます。 

ここで大切なのは、保護者が“英語の先生”になる必要はない、ということです。 
家庭で求められるのは、文法や時制を細かく説明することではありません。 

 

むしろ最初の段階では、英語である必要はありません。 

 

日本語で構わないので、 

・書くことへの抵抗を下げる 
・何を書けばよいか一緒に考える 
・書けたことを認める 
・無理なく続けられる雰囲気をつくる 

こうした関わりのほうがずっと大切です。 

 

小学生のライティングで最初に必要なのは、「正しく書くこと」より「書いてみようと思えること」。 
文章を書くたびに毎回細かく直されると、子どもは「書くことは難しい」「間違えたくない」と感じやすくなります。

反対に、短くても書けた経験が積み重なると、書くことが少しずつ身近になっていきます。 

 

ライティングの前に必要な土台とは 

まずは日本語で、自分の考えとその理由を言葉にする習慣を育てること。 

これがライティングの出発点です。 

 
そのうえで、英語でライティングに取り組むには、考える力だけでなく、文字・音・語彙といった基礎も必要になってきます。 
ここからは、英語で書くために大切な土台について見ていきましょう。 

 

アルファベットがだいたい書けること 
完璧でなくてもよいのですが、大文字・小文字をある程度区別して書けることは大きな土台になります。 

 

音と文字のつながりに触れていることです。 
たとえば cat や dog のような単語を、音と一緒に覚えていく経験があると、スペルがただの丸暗記になりにくくなります。 
ライティングは「書く学習」ですが、その前に「聞く」「読む」経験がとても重要なのです。 

 

使えそうな単語や表現が少しずつたまっていること 

例えば 
I like ~. 
I have ~. 
I can ~. 
This is ~. 
といった基本文に何度も触れていると、子どもは「知っている英語を使って」書きやすくなります。 

 

つまり、ライティングはゼロからひねり出すものではなく、読んだり聞いたりして出会った英語を、自分で使ってみる学習なのです。 
だからこそアカデミック・ロードでは、書く力を急いで求めるのではなく、その前段階のインプットをとても大切にしています。 

そしてそのインプットの手段として「英語多読」を取り入れていることは、以前の記事でもご紹介しました。

【連載】英語多読 小学生向け完全ガイドVol .10 小学生の英語多読に関する疑問にお答えします!

英語多読とライティングには非常に深いつながりがあります。その詳細については次回のブログ記事で解説していきます。 

 

小学生の英語ライティングは何から始める? 

日本語で「考える力」がつき、英語ライティングの基礎もできた。 

ここまで来た時に、英語ライティングは実際何から始めればよいのでしょうか。 

 

最初から3文、5文の作文にする必要はありません。 
大切なのは、長く書くことではなく、「自分のことを英語で書けた」という経験を積むことです。 

 

まずは、単語や文を見ながら写してみる。 

次に、I like apples. の apples の部分だけを入れ替えて、自分のことにしてみる。 

さらに、質問に1文で答える形へ進む。 

少しずつ「まねする」から「自分で使う」へ移っていくのが自然です。 

 

当塾ではC2クラス(英検4級程度)から、三修社の「えいごで日記」というテキストを使用し、英語ライティングの指導を始めます。

先述のライティング練習ができる内容ですので、ぜひお手に取ってみてください。 

えいごで日記 著;能島 久美江 👉Amazonで見る

 

このように、1文を書く、簡単な表現に慣れる、英語を書くことを身近にする。ここまでは家庭でも比較的取り組みやすいでしょう。 
ただ、2文、3文と広げていく段階になると、どこを直すべきか、どの段階で次に進むか、どの表現を増やしていくか、といった見極めが必要です。

 

そうした指導には、やはり専門的な視点が欠かせません。 
このあたりからは、家庭だけで進めるより、適切な指導につなげたほうが無理なく伸ばしやすくなります。 

 

アカデミック・ロードでもライティングは授業の中で重視していますが、家庭に大きな負担をかける形ではなく、教室の中で段階的に育てていくことを大切にしています。 

 

家庭でできることと、教室だからできること 

英語ライティングというと、「家で英語を書かせたほうがよいのでは」と考える方もいるかもしれません。 
ですが、家庭でまず大切にしたいのは、英語で書く練習そのものより、日本語でしっかり考える練習です。 

 

なぜなら、英語ライティングで本当に必要なのは、最初から英語の形を整えることではなく、自分の考えを持ち、その理由を言葉にできることだからです。 

たとえば、子どもがに「一番好きな動物は?」と聞いて、「犬が好き」と言ったとします。そのときに大切なのは、すぐに “I like dogs.” と書かせることではありません。 

 
まずは保護者の方が、 
「なんでそう思うの?」 
「どんなところが好きなの?」 
「ほかの動物と何が違うの?」 
と少しだけ深く聞いてあげることです。 

 

すると子どもは、ただ「好き」で終わるのではなく、 
「かわいいから」 
「いっしょに遊べるから」 
「元気なところが好きだから」 
と、自分の中にある理由を少しずつ言葉にし始めます。 

 

この“理由を考える習慣”は、ライティングの土台としてとても重要です。 
考える習慣がないまま書こうとすると、どうしても表現が浅くなってしまいます。 
短い文は書けても、その先にある「自分の考えを書く」「理由を添える」「少し広げて説明する」といった力が育ちにくくなるのです。 

 

アカデミック・ロードでは、英語ライティングを「考えたことを整理して表現する学びだ」と捉えています。

 

これは国語の力にも通じる部分がありますが、いわゆる国語の作文でよく言われる「起承転結」とは、少し違います。 
英語のライティングでは、物語を大きく展開させることよりも、自分はどう思うのか、その理由は何か、それをどう順序立てて伝えるかが大切になります。 

 

たとえば、 
「今日いちばん楽しかったことは何?」 
「どうしてそれが楽しかったの?」 
「そのときどんな気持ちだった?」 

 と聞いていくと、子どもは自分の経験をただ思い出すだけでなく、その中から「何を伝えたいか」を考えるようになります。 

この積み重ねが、あとで英語で書くときの中身になっていきます。 

 

一方で、その考えを英語の形にしていく作業は、また別の力が必要です。 
どの単語を使うか、どんな順番で書くか、どこまでを一文にするか。 

こうした部分は、家庭で無理にやろうとすると負担が大きくなりやすく、子どもにとっても「考えること」より「英語の形に合わせること」が中心になってしまうことがあります。 

 

だからこそ、家庭ではまず日本語で考える習慣を育てることを大切にする。 

そして、英語で書くことそのものは、英語ライティングの指導が可能な教室で、段階的に支えていく形が自然だと考えています。 

 

家庭でできるのは、子どもの考えを引き出し、深めること。 
教室だからできるのは、その考えを英語の形にし、少しずつ表現として育てていくこと。 

 

英語を書く力は、単語を覚えたり、文法を理解したりしただけで突然育つものではありません。まずは自分の頭でしっかり考え、伝える力が大切です。 
その土台があるからこそ、あとから英語でも伝えられるようになっていくのです。 

 

まとめ

家庭では日本語で構わないので書くことへの抵抗を下げ、考える力を身につけるサポートをしてあげることが大切です。 

 

英語ライティングに進むには、アルファベット、音と文字のつながり、基本語彙や表現といった土台が必要です。 
そのうえで、まずは1文から。短くても、自分のことを英語で書けた経験が、次の成長につながります。 

 

そして、書く内容を広げたり、間違いを適切に整えたりしながら、本当に使える力へ育てていくには、やはり段階に応じた指導が欠かせません。 
だからこそアカデミック・ロードでは、ライティングを授業の中で重視し、子どもたちに無理のない形で少しずつ力を育てています。 

 

英語を書く力は、特別な子だけのものではありません。 
大切なのは、適切なタイミングで学びの環境につなげていくことです。 

 

次回予告

次回はアカデミック・ロードでも取り入れている英語多読とライティングの関係性と、小学生におすすめの取り組み方についてご紹介します。

どうぞお楽しみに!

 

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