★連載★加藤君の東大日記 ③
こんにちは、加藤です。
今回は、東大合格発表の日から大学が始まるまでの、厳密に言い換えれば、東大の
厳しさをつゆ知らずに浮かれ気分でいる春休みについて書いていきたいと思います。
正直、記憶は薄れつつありますが、なんとか思い出していこうと思います。
※僕の場合、過去の記憶は美化される傾向にあるので、事実と異なる部分が多々あ
るかもしれませんが、ご了承ください。…(☆)
まずは、東大合格を知った瞬間から。
往復 3 時間 3,000 円かけていくのはもったいないし面倒くさい、わざわざ会場まで見
に行って落ちていた時の絶望感は計り知れない、さらには寝坊したなどといった理由
から、僕は入試結果を東大本郷キャンパスではなく、自宅でスマホから見ました。
スマホの画面を指で押せば、結果が出るとわかっていながら、合格発表特有の緊張
から震えが止まらず、最終的にボタンを押すまでに 10 分ほどかかってしまいました。
そして何とかボタンを押して飛んで行ったページの先で、自分の受験番号である
A20255 を見つけた瞬間、思いがけず
「やったー!!」
とかすれた声で叫んでいました笑 (手は震えの最骨頂を迎えていました笑)
その場にいた母と妹に自分の番号があったことを伝えると、
「うそー、えー、おめでとう!!」
と、過去一の用心深さを露見させつつも、僕がそのページと受験番号を見せると、信
じられないといったような目をしながら僕の合格という結果を飲み込み、祝福してくれ
ました。
ここだけの話、合格を受け入れて冷静になるまでには 30 分ほどかかり、それまでの
間は、ずーっと興奮状態にありました。
(合格者一覧のページ。自分の受験番号に似た A20225 のせいで、本当に自分が受
かっているか不安になり、その後、自分の受験票と上のページを何度も何度も確認す
ることになりました。)
合格発表後の春休みの間は、祝福の嵐で、
「おめでとう!!」「すごいね!!」
ということを、有難いことにも、ゲシュタルト崩壊するほどかけていただきました。
※ゲシュタルト崩壊は知覚現象で聴覚現象ではありませんでした。お詫び申し上げま
す。
祝福されるというだけでも幸せなうえに、
そのほかの点でも春休みは本当に充実していました。
栃木県が誇る宇都宮高校は、なんと浪人率が 50%を上回る(現役合格率が半分ほ
ど)超名門校であるがゆえに、ともに浪人していた仲間とお互いに労をねぎらいなが
らパーッと遊ぶなんていうことができました。
ブレックスの試合を見に行ったり、
お祝いのケーキをいただいたり、
ディズニーランドに行ったりしました。
(受験期に、「ディズニーランドは「生」の廃棄処理場である」といった文章を読まされ
ていたこともありやや複雑な気分でした笑)
しつこいようですが、春休みは本当に充実していたので、
この人生がバラ色に染まっていく感じを今のうちに歌詞にしておいた方がいいんじゃ
ないか
とまで思っていました。(はいここで(☆)を参照。)
それは、まるで夢の景色のようにただひたすらに、美しい春休みだった。(はい、また
(☆)を参照。)
【おまけ】
本編では春休みにいる僕ですが、7 月末には、大学生のビッグイベントである期末試
験がありました。東大にはほとんどの授業で出席点というものがなく、期末試験の点
数だけで成績が決まってしまうのだから、恐ろしいものです。そんな恐怖を乗り越える
べく、東大にはシケプリというものが存在します。簡単に言うと、クラスごとに協力し合
って、各授業のまとめや詳しい解説、予想問題などが載っている参考書のようなもの
を作る制度です。授業よりも分かりやすい神シケプリと呼ばれるものから、全く役に立
たない紙シケプリと呼ばれるものまで、様々なシケプリが存在します。しかし、これが
あるから安心と言って、授業に出ないなんてことをしてしまうと、紙シケプリにあたって
単位を落とすという悲しい事態に陥ってしまう可能性もあるので油断はできません。
なんだかんだ言って、授業は出ていた方がお得だというのは、高校でも大学でもかわら
ないのかもしれませんね笑
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