C2~C4クラス
AR Kidsクラス(C2~C4)レッスン見学レポート
今回見学した小学生のKidsクラスは、C2、C3、C4までのレベルに対応している複数のクラスを見学させてもらいました。C0、C1のKidsクラスと同様、フォニックスや音読を基盤に、発音やリズムを身につける活動を行ったうえで、このクラスからはWritingがスタートし、文法を意識した学習が行われています。さらに多読を取り入れて「英語に親しみながら読む力」を育てるプログラムを実践。「楽しさ」と「基礎力の定着」を両立させた学習環境を整え、小学生の段階から英語の総合的な力を養うことを目指しています。
まずはグリーディングからスタート!
「Hi! How are you? 」
「I’m fine! 」
「先生、こんにちはー」
「Hi…」
教室に入ってきた生徒に対して、先生が元気よく声を掛けます。問いかけに対して、生徒のテンションはさまざま。ちょっと遅れて来た子に対しても、先生の対応は変わらず笑顔。そんなラフな雰囲気でスタートするのが小学生のクラスです。席に着くと軽い雑談から授業が始まります。もちろん、全て英語です。
「What did you do today?」「What did you have for breakfast? 」「How was your weekend?」と、質問を投げかけていくのに対して、生徒たちは思わず日本語で答えてしまったり、単語だけだったり、更には友達同士でお喋りを始めてしまったりと、とても自由奔放!
でも、その都度「In English please(笑)!」と、先生はお構いなしにどんどん生徒たちへ英語で質問を投げかけていきます。
そうこうしているうちに、10分も経つと、お喋りだった生徒もシャイでなかなか発言をしなかった生徒も、自然と全員が笑いながら英語で話しているという状態に。
ホームワークも丁寧に確認
そんなウォーミングアップが済んだところで、いよいよ本格的に授業がスタート。みんな集中して単語テストに取り組みます。単語は家で練習してくるお約束。生徒のレベルに合わせて1週間に覚えてくる単語の数は10個だったり20個だったりします。
単語テストの次は宿題チェック。間違えてもone more chance! その選択肢を選んだ理由を聞いたりヒントを出したりしながら、生徒の解答をサポートします。Yes/No問題だけでなくWhyを問う質問にも果敢に挑戦します。一人ずつ考えを聞き、話し合う時間。みんなの表情は真剣です。
Readig教材を通してみんなで知識を深めます
そして本題のReading教材。
今日の長文はペンシルベニアについてです。William PennやPittsburgh、Philadelphia等、小学生には耳慣れない人名や地名がどんどん出てきます。先生のサポートで何とか最後まで音読し終わり、意味を確認します。name after等の難しい表現を理解し、ペンシルベニアの由来やアメリカ独立宣言等の社会知識にも触れます。
「ふーん」といった表情で先生の話を聞いていた生徒ですが、教科書の挿絵にある独立宣言の日付に着目しました。” July 4” つまり7月4日。生徒の気づきから、アメリカでは独立記念日である7月4日が祝日になっているという知識を得ることができました。
Writingで文法を無理なく身につける
皆でReadingに取り組んだ後は、Writingへと移ります。
C2の子どもたちは、まずは「主語+動詞」をしっかり認識するところからスタート。たとえば “I play soccer.” や “She likes pizza.” といったシンプルな文を繰り返し使いながら、「文はこうやって組み立てるんだ」と感覚をつかんでいきます。
一方でC3、C4の子たちは、そこからさらに発展して段落(Paragraph)を書けるように練習中。「My favorite season is summer. I like it because I can swim in the pool.」といった形で、自分の意見を理由と一緒にまとめる力をつけています。C3とC4の大きな違いはWritingのテキストが違うこと。C4レベルになるともっと長い文章を書く子たちもでてきます。
同じテーマに取り組んでも、C2とC3、C4で目標は少しずつ違いますが、先生が柔軟に声をかけるから全員が安心して取り組めるんです。
自分に合った本が必ず見つかるから、読むことが好きになる。
Writingを頑張ったあとは、お待ちかねの多読の時間。生徒達は好きな本を自由に選ぶことができます。始めは付属のCDを聞きながら読むので、どの生徒もリラックスして、あっという間に本の世界に集中していきます。
読んでいる間も先生は生徒一人ひとりの様子をよく見ていて、興味がなさそうであればすぐに声をかけて再び本を一緒に選び直してくれます。
30分間集中して読んだ後は、多読シートにその日に読んだ本の感想や語数を記入して授業は終了。その感想を読むと全員が内容をしっかりと把握していることがよくわかるうえ、慣れてくるとこの感想も英語で書けるようになっていきます。
贅沢なプログラムで着実に英語力を育てていく
C2は80分、C3、C4クラスは90分。楽しい雰囲気と多様な内容、そして軽快なテンポなので飽きることなくあっという間に時間が過ぎていきます。
英語での雑談からリーディング、ライティング、多読までを一気に体験できる贅沢なプログラムが、着実に子どもたちの英語力を育てています。

