C0~C1クラス
Kids C0、C1クラスのレッスン見学レポート
英語塾アカデミック・ロードでは、小学生が英語を自然に身につけられるよう、会話・フォニックス・読み聞かせ・多読多聴の四つの柱でレッスンを構成しています。今回は、初めて英語を学ぶお子様でも安心してスタートできるC0クラスと、その発展形のC1クラスを見学させていただきました。
ウォームアップ〜英語に親しむ楽しい会話〜
授業はいつも、明るい雰囲気のウォームアップから始まります。「How are you today?」「What did you do at school?」といった身近な質問に答えたり、週末の出来事やその日の天気について話したりしながら、子どもたちは英語での自己表現や聞く力を伸ばします。
初めは単語だけの答えでも、先生が優しく言い換えのヒントを出すので、無理なく文章で話せるようになります。学年が違う子ども同士で話すことで刺激になり、自然とコミュニケーションの楽しさが広がっていくようです。
フォニックス〜読み書きの土台作り〜
ウォームアップの後は、英語の読み書きの基礎となるフォニックス学習です。アカデミック・ロードでは、世界中の教育現場で支持されているジョリーフォニックスを使っています。
このプログラムは一つひとつの音を歌やアクション、ストーリーなど多感覚的に学ぶ点が特徴で、視覚・聴覚・身体の動きを通じて効果的に音を覚えられるのだそう。
アルファベット順ではなく、よく使われる音から順番に学習する体系的なカリキュラムなので、学んだ音を組み合わせて簡単な単語を読んだり書いたりする喜びを早く味わえるのも魅力的ですね。
フォニックスのレッスンでは、たとえば/s/や/a/など数音ずつを取り上げ、先生と一緒にカードを見ながら発音練習。ヘビのように腕を動かして/s/の音を出したり、リンゴをかじるジェスチャーで/a/の音を言うなど、子どもたちは体を動かしながら楽しそうに音を覚えていきます。音を組み合わせて“sat”や“pin”といった単語を作るブレンディングや、単語を音に分けて書き取る練習も行い、読む力と書く力を同時に伸ばす内容となっているのが印象的でした。
合同での読み聞かせ〜物語の世界へ〜
フォニックスの後は、子どもたちがみんなで一緒に物語を楽しむ時間です。アカデミック・ロードでは『Oxford Reading Tree』をはじめとした英語絵本を用いて読み聞かせを行っています。『Oxford Reading Tree』はイギリスの小学校の約80%で使われているシリーズで、身近な家族の話から冒険物語まで幅広いテーマがあり、レベルごとに語彙や文の構造が細かく調整されているので、異なる学年の子どもでも同じ本を楽しめるのが特徴だそう。
読み聞かせでは、先生が登場人物になりきって英語で物語を読み、子どもたちは挿絵を見ながら内容を想像します。わからない言葉は文脈や絵から推測したり、先生の質問に答えたりしながら理解を深めます。本の感想を英語でシェアする時間もあるので、語彙を増やしつつ、自分の思ったことを表現する力も養える授業内容となっていました。
多読多聴〜自分のペースで英語を吸収〜
レッスンの最後は、多読多聴の時間です。各自が机の上のCDプレイヤーで選んだ本の音源を聴きながら、3回繰り返して読み込みます。最初は音声に合わせて文章を目で追い、次は声に出して一緒に読み、最後は自分ひとりで音読することで、正しい発音とリズムを身につけていました。
読み終えた後は講師が音読チェックと内容の質問を行い、理解度を確認します。その後、生徒さんたちは多読ログというノートに、読んだ本のタイトルや語数、要約、感想を書き込んでいました。こうして積み重ねた読書の記録が、自信につながっていくのですね。
C0、C1クラスの魅力
このクラスでは、ウォームアップで英語を話す楽しさを味わい、ジョリーフォニックスの多感覚的なアプローチで読み書きの基礎を固めていました。
読み聞かせでは本の世界を仲間と共有し、多読多聴では自分のペースで言葉を吸収。複数の学年が一緒に学ぶことで、子どもたちが互いに刺激し合いながら成長し、先生は一人ひとりの理解度や個性に合わせたサポートを行う姿が印象深かったです。

